2013年09月03日

パシフィック・リム

パシフィック・リムのパンフ パシフィック・リム。見てきました。

 秋月なんて余りの面白さに中一週間で2回見てきましたよ。こんなのは初めてだな。そろそろ公開も終わりということなので、ネタバレ満載でお送りします。

 デル・トロ監督によると、3D吹き替え版の英語字幕つきを見るのが完全版らしいです。どんだけ凝ってるんだよ。

 怪獣(字幕版でもKAIJUと発音しているらしい)が実際に出現する世界において、巨大ロボットで怪獣に立ち向かう話。鉄人であり、マジンガーであり、帰ってきたウルトラマンであり、ガメラであり、メカゴジラであり、ザブングルであり、EVAであり、トップであるなにか。

 もちろんゴジラであることは言うまでもない。

パクリ天国!

 古今の特撮・アニメ作品からの引用多数ですが、サンプリングっていうよりも監督本人の血肉になっている気がして、あまり嫌な感じはしません。

 その辺、庵野なんかも同じなんだろうけれど、有り余る演出力を持て余している庵野に比べると人間ドラマをしっかり描きたいという動機はつよく感じられて、より好ましいです。

3D映画は初めて見た俺

 3D映画ってのは初めて見ましたが、被写体がずいぶん小さく見えるものなんですね。レイヤーがはっきりしていて、それぞれのレイヤー内は平板な感じ。「ミニパト」っぽいともいえますw

 詳しくは映画本編を見てもらうこととして、いくつか思ったことを書いておきます。

複座のロボットについて

 パイロット搭乗型で二人乗りっていうのは、ガンバスターとかグレンラガンとかいくつかの例があるんだけれど、特にモーショントレース複座となると、一人がガンナー(というかパイロット)ともう一人がWSOというか、索敵とか火器管制とかフライトエンジニアっぽい調整役になることが多いです。

 ガンバスターでは、カズミお姉様、グレンラガンではカミナの兄貴ですね。グレンでは後半一緒に乗るヴィラルが「全力でサポートしてやる!」とか叫びますが、支援だけだとちょっと残念ですね。かくも二人のパイロットを同じように活躍させるのは難しい。

 どうやってパシフィック・リムがそれを解決したのかは一目でわかりますが、なんと二人で並んでモーショントレースするんですね。右脳左脳って、その理屈は無茶だとおもいます(笑)。脳内記憶を相互にダイブさせてとかもっともらしい強引な理屈で切り抜けていますが、でもまあ二人がコクピットでがっちゃんがっちゃん歩いているところはそういう理屈をふっ飛ばす位のインパクトがあります。

モーショントレースについて

 「歩く」ってのもすごいよね。身体性に直結してる。最近じゃなんでもかんでも仮想だのバーチャルだの、リモートできれいに片づけちゃうことが多いんだけれど、その対極にあるこの操作法。

 確かにモーショントレースなんだからロボットが歩く時は中でパイロットも歩かなきゃいけないのは道理なんだけれど、ここまではちょっと考えてなかった。しかも二人でだし。

 下駄みたいなの履いて二人で「よっしゃ、いくぞー!」と足並みをそろえて行進して行く様は圧巻です。

水中を進む怪獣

 よく太平洋の真ん中で首を出してグワー!とか叫ぶ怪獣の映像がありますが、下から見たのは初めてです。おまえたち、犬かきみたいにして首だけ出してたんだな。いくら巨大な怪獣とはいえ、海と比べると小さいものだな!と再確認。

 水中を進むゴジラというのはリメイク版で見たおぼえがありますが、それよりもインパクトがある映像でした。

水中高速型怪獣

 EVAとかトップとか。トップのは宇宙怪獣だし、第8使徒はマグマの中泳いでるやつですが。あとグラブロに翻弄されるガンダムとかね。静止して待ちかまえる主人公の周りを高速で機動して突然襲い掛かる巨大な敵。しびれますよ。

 最後はオキシジェンデストロイヤーエンドかと思って見てたら、トップをねらえエンドでした。酸素酸素言ってたから、こりゃ破壊するしか!と思いましたけどね。芹沢博士並みにアイパッチな博士が欲しかったなあ。

パシフィック・リムの中で見たなにか!

 最後に私がパシフィック・リムの中で見たなにかを列挙して、推奨の言葉に換えたいと思います。ネタ元指摘が無粋なのは承知w

 マジンガーの頭にパイルダーオン。
 モーショントレースを使って二人で操縦するガンバスター。
 フライトデッキに巨大なロンギヌスの槍を乗せて進む原子力空母。
 環境悪化が引き金になって現れ始める怪獣。
 空輸される三式機龍。
 EVAの稼働時間残を示すカウントダウンタイマー。
 接近戦でツインテールの目を撃ち抜くMAT隊員。
 二人の行動がシンクロするまでトレーニングして敵を同時荷重攻撃するEVA第九話「瞬間、心、重ねて」
 後方に滑りながら着地するザブングル。
 実験エリアで拘束されたまま暴走するEVA零号機。
 頭がナイフのギロン。
 ガメラを成層圏まで引き上げるギャオス。
 アムロとシャアとアルの声。シゲさんの声。そいから綾波の声。
 Swoooooorrrd!と叫びながら、日本刀で翼手を切り裂く小夜。
 パイロットが叫ぶ「ロケットパーンチ!」
 次々に閉まって行く隔壁。
 箱舟を緊急手動パージする為にスイッチを入れに走る野明。
 人が乗っているものを点火栓に使うわけにはいかない最終作戦。

 「命の壁を破壊して突破してくる巨大な敵」とか、最新の情報まで盛り込んでるじゃないですか。子供の頃に見た日本の特撮・アニメをぶち込んでとか懐かしめいたホンワカな言ってるけれど、いまもそうなんじゃねぇかデル・トロ。現役なんだろw

 いろいろ列挙していたら、更にしつこくいくつか指摘したくなりました。語らないと気が済まないんだよw

吹き替えの良しあし

 チェーンソードで怪獣を切り裂く時、「まだチェーンソードがあるわ!」とか言いますけれど、あれ字幕版だと「Swoooooorrrd!」って叫んでるんじゃないかなあ。

 「3D吹き替え版の英語字幕つきを見るのが完全版」らしいというのはその辺を言ってるのかなとか踏んでます。とにかく押井もからんでた「BLOOD THE LAST VAMPIRE」は絶対見てるでしょ。

 女の子がホントウで敵を切り裂くシーンと言えば、キルビルよりはBLOODだよね。

ツインテールの目

 そいからツインテールの件。帰ってきたウルトラマンのツインテール戦では、ツインテールとMAT隊員が同一画面に合成されていますが、子供の頃に見たあの「怪獣と人間が同一フレームに映るシーン」のインパクトはすごかったです。

 今回全編にわたって怪獣の新しい描写が続出ですが、あのツインテールの目を潰すシーンを拡大再生産したように見えてなりません。そういう意味でも大事なシーンだから、わざわざ眼つぶしカットも取り入れたんじゃないかなあ。

 劇場で一回見ただけでこんだけ拾えるんだから、DVDで止めながらみたら、一体どれだけのネタがつまってるんだか、と感動しました。

 オススメです!


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2010年11月16日

MATビハイクル

MATビハイクル このところお休みに「帰ってきたウルトラマン」を見ています。そういや1/43倉庫に京商のMATビハイクルがあった気がして探したら、ちゃんと出てきました。子供たちは感心しきり。

 それにしても小さくて低くて狭いクルマです。加藤隊長はともかくとして、郷があのタッパで乗りこむのは相当に大変だったでしょうね。

 実車の方では秋本治がコスモ・スポーツを持ってたようでこち亀の表紙に「替えても替えても、すぐあがるバッテリーのコスモ・スポーツ!」とか書いていたことがありましたから、それなりに手のかかる子だったのかもしれませんね。

 ちなみに英語だとMAT Vehicleなんだけど、「Vehicle」」はふつう「ビークル」と読むべきで、「ビハイクル」と読むのは唯一「MATビハイクル」だけですのよ。英語知らんのかとかそういう突っ込みは禁句。

 ワンダバだわ。

MATマーク 秋月はMATチーム(て変だなw)のマークを練習しています。

 なかなかバランスが難しいみたい。

 懐かしいマークだなぁ。
 
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2009年11月25日

新マン

新マン 先日の勤労感謝の日、近所の公園で組合系のおまつりがあったようで、千早とお散歩がてら覗いてみましたら、新マンがサドラーと戦っていました。

 サドラーはなにかアンノウンのような怪人に色々と指示をうけて地球侵略に来たようです。

 地球があぶない!というところでお姉さんの呼びかけにこたえて「帰ってきたウルトラマン」登場。よかった。いきなり80とかが出た日には空気が凍るぜ。

 さすがにメジャーなウルトラマンだけあって、子供たちも感心してみています。光線技は出ないけれども、サドラーを倒し地球を救ってくれたようです。

 お姉さんが言い放った最期の「みんなで『帰ってきたウルトラマン』の歌を歌おう!わからないひとは手拍子で」というつけたしの一言が多少残念でした。

 それにしてもジャックか。お前、いつ名前変えたんだよ。小2で見ていた第二次ウルトラブームどまんなかの俺にとってはお前はいつまでも「新マン」なんだよ。「シンマン」だよ「シンマン」。「帰マン(キマン)」とか「帰りマン(カエリマン)」とか、それ「働きマン」並みじゃんか。あまつさえ、バタくさい「ジャック」とか、それなんなんだよ。豆の木でも登るのかよ。

 それともなに?「エース」と「キング」がいて、男だから「クイーン」てのも変だし、しかたなく「ジャック」か。トランプで決めてたのかよ。え?

 ま、それはさておき「帰ってきたウルトラマン」には複雑な思いがあります。当初の加藤隊長と坂田さんに見守られる肥大化した自我の郷。このモチーフは素晴らしい作劇だと思うのですが、後に加藤隊長は転勤し、虚無僧の伊吹隊長と交代。優しかった坂田さんは、嫁にしたい度No.1の愛すべきアキちゃんと共にナックル星人によって惨殺と、子供の心に暗い影を残しました。

 しかもアキちゃん死去の翌週には、見たこともないポッと出の女子大生とよろしくやっている郷には裏切られた気分でしたし、その新しいねーちゃんになつく次郎にも「ちょっ…次郎、それはないだろう」とみんなで指摘したものでした。ああ、心が黒くなった。

 千早も満足したようですが、久々にみた新マンの姿に父の方がヒートした充実の午後でした。

 それにしてもなぜサドラー(笑)。タッコングとかツインテールとか連れてきてくれぇ。
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2009年03月27日

オバマ&スパイダーマン

 今朝、NHKで有働さんが紹介していたけれども、こんなんあるんですねー。
【ニューヨーク=真鍋弘樹】就任式を妨害する悪人をスーパーヒーローが撃退――。14日に全米で発売された人気コミック「スパイダーマン」に、オバマ米次期大統領が「特別出演」した。

 オバマ氏は、子どもの頃にスパイダーマンの本を集めていたと明かしていたため、出版元のマーベル社(本社・ニューヨーク)が特別編を企画した。大統領になりすましたカメレオン男をスパイダーマンが退治し、オバマ氏が「ずっとファンだったんだ」と感謝する、という筋だ。

 最初はね、オバマ大統領がヒーローと一緒に大活躍、と聞いて、「オバマが変身するのか、変身してオバマになるのか」でwktkしましたよw

 ふつーにオバマがスパイダーマンと共演している話なのね。

 日本でいえば、麻生総理が仮面ライダーとサイクロン二人乗りしたり、石破大臣がガンダムに乗ったりするもんなのかしらん。

 オバマ大統領には華があるけれど、日本の政治家にはちょっと向かないかもね。
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2008年09月11日

スターウォーズの小ネタ

スターウォーズ 雪風の友人のコサカくんは結構濃い特撮人。ゴジラもちゃんと芹沢博士のやつを見ているようですが、「スターウォーズ」も大好きなんだそうです。

 我が家にもEp.4からEp.6までのトリロジーDVDボックスはあるんですが、話を聞くとスターウォーズに関しては、雪風よりもコサカくんの方が濃い感じです。やるな、ブライト。

学校では、よくふたりで、

「ツヨイふぉーすヲカンジル!」

なんてベイダー卿の声でやっているようです。やっぱ吹き替え版なんだな(笑)。

 対抗上、父のお蔵出しのネタをいくつか雪風に授けました。

・オビ・ワン・ケノービは「帯は黒帯」である。
・ジェダイ劇は「時代劇」である。
・ヨーダは与田さんである。
・オビ・ワン役は三船敏郎に断られて、アレック・ギネスに回った。
・ルーク・スカイウォーカーはもともと「ルーク・スターキラー」だった。
・チューイは200歳である。
・ウーキー族はろくに照準を定めなくても銃を命中させることができる。
・帝国のテーマソングには昔、ファンが勝手に「帝国はとても強い♪戦艦はとてもでかい♪」という詩を付けていた。
・R2D2のなかには小さな人が入っている。
・むかーし神谷明版のルークが存在した。しかもオビ・ワンは納谷悟朗、モフ・ターキンは山田康雄だった。
・モスアイズリーの場面にはR2D2がピョンピョンとジャンプするシーンがある。
・ガンダムのビームサーベルはライトセイバーのパクリである。
・R2D2とC3POの元ネタは黒澤の「隠し砦の三悪人」の太平と又七である。又七はおそらく「スターウォーズ」ノヴェライズ版の翻訳者として名高い野田昌宏氏の「銀河乞食軍団」に出てくる又八のネタ元でもある。
・デススタートレンチでの空戦は「633爆撃隊」や「トコリの橋」のパクリシーン満載である。
・タトゥイーンでのビッグスとルークの会話シーン(軌道上での同盟艦とスターデストロイヤーの戦闘を地上から目撃したルークが、ビッグスにその話をしに駆けつけるシーン。この結果ビッグスは同盟軍に出奔し、ルークはそれを羨ましく見送る破目になった)が存在したが、アレック・ギネスのシーンを長回しにしてしまったおかげで編集でカットされ、同盟基地での再会シーンが唐突でわけのわからないものになってしまった。
・ミレニアム・ファルコンは実はハン・ソロの手作り機だった。

などなど。

 なんかこっちがむきになってきます。ムキー!

 
posted by delta16v at 08:18 | Comment(6) | TrackBack(0) | 特撮

2008年07月28日

ライダー、変身!

ライダー変身 買い物で通りを歩いていましたら、千早と秋月が二人で仮面ライダーに変身しまくっていました。千早の見事な新一号変身ポーズ。

 仮面ライダーはさ、変身に変な道具使ったりしないし(平成シリーズは見ていないので除外w)、一目見れば「お、変身しているな」というのがわかるのがいいよね。いや、分かっても別にメリットはないんだけど。

 このところ見ているDVDが新一号編絶好調で、千早のライダー熱も当分沸騰しっぱなしのようです。

 仮面ライダーは絶対正義の具現者、どこを切っても正義、本郷猛のなかに悪い奴なんて一人もいやしないのだと熱く語っていたのは島本和彦氏だったでしょうか。

 まったく以て同感同感。
posted by delta16v at 12:53 | Comment(4) | TrackBack(0) | 特撮

2008年02月25日

零下140度の対決

零下140度の対決 昨日はよく降りました。かいてもかいても降り積もる雪。まったくもってガンダーがにさんびきその辺に隠れているのかと思いましたよ。

 で、千早のウルトラアイを借りて(なぜこんなものを持っているのだ、そこの保育園児!)、つい零下140度の対決ごっこ。雪の上のウルトラアイ。見ごたえがあります。

 「零下140度の対決」と言えばヒッチコックばりに金城が出てきてアンヌにだっこされたり、フルハシがドリルで原子炉を治したりの見ごたえたっぷりなお話ですよね。

 一説によるとあのポール星人の一件で、セブンはエネルギーを使い果たしてしまい、それ以降の戦いはピンチの連続になってしまった、という後付けかどうかよくわからない設定もあるのだそうですが。

 うーん、それにしてもよく降ったものですが、あまり雪が残らないんですね。今までも何度か雪は降ったし、トータルでは結構な量だと思うのですが、その度に融けて、町はカラカラになっています。

 この辺が温暖化なのかなぁ。
posted by delta16v at 17:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2007年05月10日

千葉治郎氏を追ってみた

 追ってみた、なんて偉そうですが、wikipediaを引いてみただけだったり。
 雪風たちがここんとこ滝マニアで、滝滝とうるさいものですから、今どうされてるのか知りたくなったのです。映画やTVでもぜんぜん見かけないし。

#雪風と秋月は絶対にライダーマンより滝の方が強いと信じています。

 千葉治郎氏、私は知らなかったのですが、矢吹二朗と改名されていたそうですね。

Wikipediaの記事によりますと、
1975年、『激突!合気道』で映画初主演、翌年の『ラグビー野郎』で主人公の名前をとって矢吹二朗と改名する。1976年に丹波哲郎が主宰する丹波プロダクションに移籍し、映画・テレビドラマで活躍するが、1982年に俳優を引退。
俳優を引退後、会社経営を経て、千葉県森林整備協会にて県有林保護監視員として活動していることが後に伝えられている[1]。
だそうです。

 県有林保護監視員!
 なんかすげー似合うですよ。カッコいい!滝!!

 「新幹線大爆破」でお兄さんの千葉真一を助けに来る救援新幹線の運転手されてましたね。並走する新幹線の運転席のまど越しにお二人がフレームに入っているシーンが印象的でした。

 うーん、やっぱりナイスな兄貴だなぁ。
posted by delta16v at 08:21 | Comment(6) | TrackBack(0) | 特撮

2006年12月14日

完全ズバット化した千早

ズバットスーツ こないだから、この赤いジャンパー着るって言って、聞かないですよ。

 どうもズバットスーツに似ている、ということらしいです。これを着ると完全ズバット状態と化す千早。

 子供ってのははまりだすときりがないものです。昨日も、

 「千早、おまえずいぶんとズバットが好きなようだが...」

とセッキョーしてやろうかと思いましたら、すかさず、

 「タダシ!ニッポンジャァ、ニバンメダ」

 と返されてしまいました。どうなっているんだ。

彼らの頭の中を流行のタグクラウドであらわしてみると、

 あ〜ばよ、かもめさん 二月二日、飛鳥五郎という男を殺したのはお前か ちっちっち あと一分しかないッ この者極悪誘拐犯人 日本じゃあニ番目だ その日俺はロンドンに居た おっと、おいでなすったな ハ・ヤ・カ・ワさーん 手ぬるいっ! 復讐の風ぇ あ、あれはなんだ ズバッと参上ズバッと解決 風が俺を呼んでいる フライトスイッチ、オーン スンスンッ 人呼んでさすらいのヒーロー おっとお兄さん方 極悪非道、許さんッ 飛鳥ぁ! 勝負してみるかい? ヒュゥゥ

 といったところのようです。最近の悩みは「ウマ、ドコニオイテキチャッタンダローネー」だそうですがー。

 そこまではまらんでも。
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2006年12月11日

ウルトラマンマックス第24話「狙われない街」

 ウルトラマンマックス#24「狙われない街」を見ました。普段、平成シリーズは見ないのですが、実相寺監督追悼の意をこめて見てみることに。

 ウルトラセブン#8「狙われた街」の正式な続編だそうです。
#ネタバレあり、注意。

 北川町で、突如、人間が暴れだす事件が頻発。調べてみると40年前にも似たような事件があって...ときますから、まさに続編です。サブタイトルで大体想像はつきますが、現在の人間社会の堕落を見たメトロン星人が地球を侵略せずに去るお話。

 うーん、あのカメラワークはやっぱりサービスなんでしょうね。もう様式美というかお約束。ああいう風に撮らないと周りから苦情出ちゃうんだろうなぁ。
 
 それにしても寺田農だよ。小学生の頃、岡本喜八の「肉弾」を見て以来、私にとっては怪獣そのものみたいな人です。すげーよ、ナイスだよ。あ、だからといって小学生に「肉弾」とか「吶喊」とかを見せると人生がひんまがるので、よしたほうがいいです。
 それにしても突然オンエアで寺田農のジャンケン見せられた平成の子供たちは閉口しただろうなぁ。

 メトロン星人が通っていくあのお寺、あれはアンヌのおじさんのお葬式やったところなんだろうな。あの工場はどうだろう。昔、土管を積んであったあの空き地なんだろうか、と想像すると楽しいです。

 セブンのアイスラッガーで真っ二つにされたメトロン星人を助けてくれたのは、まるっきり高山良策ふうのおじさんでしたが、あれ、もろに高山良策役だったのだろうか。シーボーズとかメフィラス星人とか吊ってあるし。雪風は大喜びだったな。昔のフィルムもかなり使っていて、最近のデジタルビデオとの違いがよくわかります。というか、昔のDVDばかり見ている我が家の人々にとっては、「ウルトラマンマックス」の地のぬめぬめしたデジタル画像の方がブキミ星人だったようですが。

 あのおさるがキャアキャア言っているのは、ウルトラセブン44話「恐怖の超猿人」からの頂きなんだろうな。

 で、本筋です。

 それにしても「狙われない街」か。

 基本的にコミニュケーションの話だと思うのです。ウルトラセブンでは、「善悪の判断を出来なくして、人間と人間の間の信頼を破壊する」ことで地球を侵略しようとしたメトロン星人でした。エンディングの「でも安心してください。これは未来の話です。なぜって、我々人類は、それほどお互いを信頼しあっては居ませんからね」というナレーションがショッキングだったわけですが、実際の未来はまさにその続編だったということですね。現実が話のオチそのものにもなっているという構成。

 携帯電話を始めとする各種ツールが発達して、システムとしての有用性は向上したにもかかわらず、人々のコミニュケーション能力は逆に低下している、ということが主眼なのでしょう。

 象徴的なのは、主人公(変身するひと、名前がわからない笑)とメトロン星人との対話のシーン。なにしろサブタイトルが対話宇宙人ですから。

 メトロン星人は地球人が侵略に値しない理由を一生懸命説明しようとしますが、主人公にはまったく伝わらない。というか若者側にそれを理解する姿勢がない。「なんでもいいから、とにかく地球から出て行ってくれよ」とそれしか言わないのです。ダンだって物分りのいい方じゃなかったけど、今回はなにかこう根本的にかみ合っていない感じがします。その分メトロン星人側の対話に対する努力というのが痛々しいです。お茶まで出しているのに。

 すべての若者がディスコミニュケーションであるということじゃないと思うのですが、実相寺監督は象徴的にそう描いたのですね。うーん。

 「携帯電話が問題じゃない、問題は電波なんだ」というセリフも象徴的です。ハードウェアが問題なのではなく、メディアとその使い方、付き合い方でよいツールにも悪いツールにもなる、ということでしょうか。

 私の周りにも情報リテラシに関する諸問題があります。基本的には対人コミニュケーション能力に帰する問題が多いように思いますが、とにかく身近なものからひとつづつやっていかないといけないです。まずは自分がしっかりして、子供をちゃんとした人間に育てることでしょうか。がんばんないとなぁ。

 言いたいこと言って、最後に寂しそうに手を振って去っていくメトロン星人が、監督の後姿とだぶりました。

 実相寺監督。よい未来が来るように、私は努力したいと思います。
メトロン星から見守ってくださいませ。

 
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2006年11月30日

実相寺監督死去

 訃報です。

「ウルトラマン」演出、映画監督の実相寺昭雄氏が死去だそうです。
 テレビの「ウルトラマン」シリーズなどで知られる映画監督の実相寺昭雄さんが29日、死去した。69歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取りは未定。
 昭和34年に早稲田大を卒業し、ラジオ東京(現TBS)に入社。「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」などの演出を担当し、深い陰影を持つ独特の映像と、ウルトラセブンが宇宙人とちゃぶ台をはさんで語り合うなど型破りな演出で話題を呼んだ。
 ATGの前衛監督、というよりはやはり私には特撮監督として、記憶に強く残っています。

 実相寺氏というと、「ウルトラセブン」8話「狙われた街」などの「卑怯!」ともいえるほどエキセントリックな演出が印象的でした。「ウルトラマン」のフジ隊員もいじられ放題って感じだったなぁ。例の封印作品・12話「遊星より愛をこめて」もいまだに話題ですね(12話の作品それ自体はたいしたことないらしい)。
 ウルトラマンの「怪獣墓場」でもシーボーズが石ケリしてますし、「これ、なんか変」と思ったらたいてい実相寺作品です。

#最近知ったのですがウルトラマンマックス24話「狙われない街」は
#セブン8話の続編なのだそうですね。見とかなきゃ。

 真っ暗、肩越し、ローアングル、手持ち、長回し、喪服といったいろいろなモチーフが頭を駆け抜けます。そういえば「ターミネーター」のジェイムズ・キャメロン監督なんかにも影響があったように記憶しています(違ったっけ?)。あのタイヤでおもちゃの自動車踏むつぶすあたり、もろ実相寺な感じでした。

 最近では模型関係でもいろいろと活動されていたのに残念です。

 いまだにDVDを見るたびに、
 「ヨっ、実相寺!」
と叫んでいる私には悲しい知らせでした。

ご冥福をお祈りします。
posted by delta16v at 12:32 | Comment(0) | TrackBack(7) | 特撮

2006年11月20日

インディ・ジョーンズ、いい映画だが、日本じゃあ二番目だ

1040727.JPG 近所のレンタル屋さんに「快傑ズバット」がそろいで入ったので借りてみました。DVDのボックスも出てたんですが、ちょっと度胸がなかった父。

 最初は過剰な演技を馬鹿にして笑っていた子供たちも、見ているうちに「すごい!」「早川健かっこいい!」としびれまくっていました。さもあらん。三味線ベンベンベン。

 で、たまたま一緒に借りたのが、「インディ・ジョーンズ レイダース失われたアーク《聖櫃》」でした。この二本を続けて見ちゃったの。

 一見して子供たちは、
「インディ、早川健と一緒!」
と叫びました。

 うーん、いいところに気づいたね。
 テンガロンハットだし。早撃ちだし。ムチだし。馬乗ってるし。

 原案のジョージ・ルーカスが黒澤と三船に傾倒していて、かつて「スターウォーズ」のダース・ベイダー役を三船にお願いしたものの、「そんな怪しい役はできん」と蹴られた話は有名です。その「スターウォーズ」の大ヒットを見て、後悔した三船が後に「1941」のオファーは快く受け入れたものの今度は映画自体が大ゴケしてしまい、またも後悔、というのも有名な笑い話です。

 で、実はスピルバーグも石ノ森章太郎にはまっていたという裏事情があり、インディの企画が上がった時に、まっさきにアオレンジャーでV3でズバットな宮内洋にオファーしたのは歴史の必然と言えるでしょう。だがまずは事前研究と「未知との遭遇」をビデオでチェックした宮内が、この内容では活躍の余地なし判断して出演を拒否。そこでしかたなく早川健のキャラだけ頂いて造形したのが、インディ・ジョーンズってわけ。

 と、その場で思いついた嘘800%の法螺を吹いたのですが、子供たちにはどこが笑うところか、よくわからなかったようです(途中から全部嘘です。信じちゃだめ)。

 とりあえず
 「チッチッチ」
のポーズと、
 「日本じゃあ、二番目だ!」
のセリフは心に焼きついたようです。かっこいいよねー。

#ウクレレなんてどこから出してきたんだ、秋月よ。

 
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2006年11月18日

サンダーバードな世の中

 なんだかすごいブツが連発ですよ。

 ジェットタービンのついた消防車によりますと、
ジェットの力で超加速して現場に素早く到着できるようになった消防車……ではなく、水の放射口をジェットタービンにすることで一気に火を消せるようになっている消防車です。パッと見だとゲームにでも出てきそうなゴツイ戦車にしか見えません。
 ジェットですから。サンダーバードといえば、原子炉とジェット。これがキマリ。これはもうサンダーバードに出てきてもおかしくありませんね。メカ一覧で探してみましょう。前から見ると普通の消防車ですが、後ろからのカットは絶対に意識しているよな。バージル、ジェットタービン消防車が必要だぞ。はいパパ。

 米空軍が「ジェットモグラ」型兵器を開発、敵の地下秘密基地まで潜って攻撃ではサブジェクトがずばり「ジェットモグラ」。でも
【テクノバーン】(2006/11/17 19:32)米空軍が地下に穴を掘りながら進み、地下深くに存在する敵の秘密基地まで到達したらそこで爆発を起こすことで通常の兵器では破壊不可能な地下基地を破壊する特殊な兵器の開発を進めていることが米ジェネラルダイナミックス社の公開資料により明らかとなった。
って、それはもうジェットモグラじゃなくって、エリア88のグランドスラムでしょーー。88が一発で吹き飛ぶアレ。米軍ももはやP4の域なのでしょうか。こうなったらいっそのこと地上空母も同時開発して欲しいですね。

 ちょっとサンダーバードじゃないんですが、「Bionic Dolphin」:イルカのように泳ぐ潜水艦てのは、
Thomas Roweが製作した「Bionic Dolphin」は、スピードボートでもあり、潜水艦でもあります。2人乗りで425馬力のコルベットエンジン搭載。イルカのように縦に立ったり、90km/時で走ったりできます。
 む、あの攻殻機動隊(映画に非ず)で、少佐がつかまっていたアレ?アレはたしかサイボーグだったですが、こういうのってもう既に現物が出来ているんだなぁ。
 ところで
イルカのように縦に立ったり
 ってあのわんぱくフリッパーがクェケケケケってやってたアレ?潜水艦でやるの?すごい、すごいよ、すごすぎる。いるかの曲芸部も真っ青だ。

 まったく驚いてばかりの毎日です。
posted by delta16v at 12:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2005年06月08日

仮面ライダーファースト撮影順調?

某所で仮面ライダーファーストなる撮影が進行中だそうです。
本郷猛と一文字隼人は出るそうですが、どうも藤岡弘と佐々木剛がでるのかどうかがよくわからない。本郷を別の若手俳優が演じて、藤岡は別の役、という気もするし。

まだネットでもそれほど情報が出ていないようです。

藤岡が出るのならとりあえず見に行きます。アンチ平成ライダーなのですが、藤岡総監を見るためだけに雪風と「ProjectG4」を見に行った私ですし。

とにかく変なのだけは作らないでほしいなぁ。
最近、どう考えても駄作にしかならないであろうガメラ4の情報を見たばかりだし、心配です。

追記)
http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/news/20050608spn00m200002000c.htmlに情報がありました。
既に撮影は終了し、藤岡弘(59)が演じた本郷役の黄川田は「1号のイメージを損なわないように演じた。05年版本郷猛を楽しみにしてください。見た方に正義、愛、勇気、そしてあこがれを持ってほしい」と自信。
どうも藤岡が本郷やるわけじゃないみたいです。いけると思うんだけどなぁ。
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2005年04月21日

ウルトラ:旧シリーズの資産再利用

 いきなりネガティブなタイトルでエントリー。

 
ウルトラマンで“伝説の怪獣”復活!
だそうです。Wakemanで知りましたのよ。

 バルタン星人にゼットンにエレキングですか?ハヤタ長官ですか?

 その昔、ウルトラマンにCMでラーメン食わせたり、ビジネススーツ着せたりした円谷プロなんかに今更なんの期待もしていませんが、こういう「人気怪獣だせば、おとーさん世代も直撃で二重に人気ゲット」とかそういうつまらんことを誰が思いつくのでしょう。愛がないっつーか、非常に安直ですね。例え金子カントクでも見る気はないです。

 新しいものを生み出せないのなら、シリーズを止めればいいと思います。新しいコンテンツを何も生み出せないのなら、プロダクションを止めるべきです。だって作るもんないんだから。円谷家の家業とかそんなのにつきあう気はさらさらない。成田氏のデザイン。高山氏の造形。これらがもう生み出せないものならば、それはそれとして旧作で楽しめばよいんだしと思います。

 そういう意味では平成ウルトラシリーズの初期はわりかし評価するのですが。

 ウルトラ第一期終盤から第二期にかけて、再生怪獣を山ほど出して、否定的に受け取られたことなんかもう記憶の外なんだろうなぁ。「初代とくらべておおきなおしり」とか「初代にはかなわない」とか「せいのうはよくなったが、ほんとうはだめになった」とか、小学館の学年誌でまで否定されちゃったの、忘れてるんだろうなぁ。

 ウルトラマンは大切な思い出です。もちろん企業としての利益が最優先なのでしょうが、思い出は大切に扱って欲しいと心から思います。過去の資産を使いつぶして、どこまで生きていけるつもりでいるのでしょうか。

 ああ、激烈なエントリーになってしまいました。
posted by delta16v at 07:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2005年03月29日

心の師 一文字隼人

一文字隼人 秋月にとっては、一文字隼人が心の師匠なんだそうです。

 だからこんな格好がお気に入り。

 次男ってのはやっぱり「二号」的なのかなー。

 ちなみに長男の雪風はやっぱり「本郷派」だそうです。

さもあらん。
posted by delta16v at 12:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮