
9/26、安曇野市の穂高牧運動場で長野県スポーツ少年団ラグビー交流戦が開かれました。また安曇野だ。
県スポーツ少年団の正規の大会だそうで、スポーツ少年団の歌を歌ったり団旗を掲げたりしていました。そんなもの、あったのね、とみんなびっくり。プロカメラマンの人に写真撮ってもらったりして、なんか本格的です。

秋月はたまたま時間より早く見えたコーチに教えを請うています。コーチの方から声をかけてもらったようです。
見ているとスワーブの走り方を教わってたみたいです。足、速くないのにな。
「いくら突っ込んでもうまくボールが回らず点が取れない」
↓
「いっそ自分一人で突撃して全員抜いてしまえ」
↓
「でももう少しのところで捕まってしまい、敵のバックス全員までは抜ききれない」
↓
「それでも抜いてトライする抜き方を教えて下さい<m(__)m>」
という流れ。
チームプレーの精神からすると一人だけで点を取り切りたいというのは、そうとうに邪悪な発想じゃないかとは思うのですが、まあそこまで追い詰められているんですよ、こいつ。負けるのが大嫌いな秋月が、今年の試合は全部負けているんですから。

試合が始まったら、それはもうすさまじいコンセントレーション。なんか鬼気迫る感じ。たぎってるよ。見てる方が鼻血出そうだよ。全身から気を噴き出していて、みるみるうちにスーパーサイヤ人化しそうな勢い。父のスカウターもオーバーフローすんぜんですよ。
とにかく、なにがあっても何度でも「前へ!」「前へ!」と突進を繰り返しました。でもね、走るのは少々うまくなったけれど、それでもやっぱり捕まるの(笑)。何度でも挑むけれど、何度でも捕まります。
そんなに世の中、甘かないんだな。ああ、現実ってのは実に素晴らしい。

もう少しの所で全員は抜ききれないのですが、秋月は割とダンボールが上手な方なので、倒された後うまく味方にボールを渡しています。本人は一人でゴールラインまで突破するつもりで走っているので、それなりに距離もゲインしていますし、結果として見るとチームには貢献できていたようです。
チームプレーも大切だけれど、まずは一人ひとりの全力のプレーがあってこそのチームプレーなのかしらんと、父も考えさせられた一戦でした。
結果は…はい、今日も0勝2敗です(笑)。でも内容はずいぶんよくなってきた中学年チームでした。いいぞいいぞ。負け惜しみじゃないぞ。
負け続けることが、人をこれほど成長させるとは父も目からうろこです。

いや、それより今回は一年生低学年チームの千早なんですよ。
なんかよくわからんけれど秋月ニィニがピンチなんだよ、というのが伝わっているらしく、なんだか千早も今日は張り切っていました。
父のアドバイスは、ボールを持ったらどっちに行こうか考えずとにかく前に突進すること。タックルは低く強く、敵前で止まらずにどかんと当たることの二つ。
敵がたくさん手を出してきますが、とにかく振り払って走りました。

遅い足でばたばたと走り…トライ!千早の人生初トライです。タックルもたくさん決まってなんかすごいよ今日の君。
その後も絶好調の千早はノーサイド寸前に密集を突破。敵を次々に振り払って独走しましたが、最後の最後でタックルを食らってばったりと倒れました。惜しい。

それが倒れたまま動かない。起きてこないんです。
コーチと一緒に駆け寄って見たら、突っ伏したまま泣いていました。倒されて痛かったのもあるようですが、なんか悔しくて泣いてるの。
全力で挑んで、それがあと一歩及ばずに悔しくて泣いてるの。あの千早が。あのワルガキが。父も泣くぞ、うおーん。
秋月も千早も、なにか二人ともスイッチが入ったというか、大きく成長した感じです。親としてすんごくうれしいシーンがたくさんの一日でした。