
しばらく滞ってましたが、すげーうれしいことがあったので更新します。
秋月は高校に入ってから長野市内の高校を中心とした合同チームで公式戦に出場しています。今回は新人戦ということで飯田市まで来ました。
相手はまいどおなじみ南信合同ですが、秋月が数えてみたら中学時代に県選抜で花園に行ったのが12人いるっていうんですよ。下馬評では単独高より強いんじゃないかっていう。
こっちの保護者は、負けるのには慣れてるから大丈夫だよ!

こいつはね、本当は6番か7番をやりたいんです。相手のディフェンスラインを突破するペネトレータになりたいという気持ちは小学校の頃から変わっていません。でも体重が足りないの。でかいお茶碗で3杯飯食ってますが、まだ60kgちょいしかない。したがってFWはさせられないとのことです。しかもこのチームはFWの人数が多いんですよね。
夏までやっていた2センの13番もペネトレータ的ポジションとしてはいい感じなんだけれど、バックスの頭数が足りないとのことで、1センの12番になって今ではスタンドオフ、10番まで上がっちゃいました。人手不足、極めれり。
相棒はWTBからSHに行っちゃいましたが、この二人がハーフバックで大丈夫なんだろうか。
パスが下手なSHとキャッチが下手なSOなんですよ。どうしようってんだ。
それでもとりあえず高校の公式戦、スターターで10番を背負う息子を見ることができる父親が日本全国に何人いるとか思えば、父的には大感動です。いくら人手不足だからと言いましてもw

アタックしょぼい(笑)
体を鍛えること。ぶちかますことというのは、練習が裏切らずに答えてくれるジャンルなんでしょうが、ハンドリングはやっぱり時間をかけて向上していかないとなかなか難しい。あからさまに言っちゃえば、センスがものを言うジャンルなんだよねw
それにしても小学校からやってるBKの3人(2センのりょうちゃんはいまも秋月の2センにいてくれてますw)くらいはなんとかびしばしパスを回して下さいよぅ。
試合の方はどのくらい取られるかと思っていましたが、1本目を取られるまでかなり粘り、なんと前半終わって5-0ですよ。すげー。

ディフェンス頑張ってるんですよ、みんな。もともとFW強いチームですが、とにかくBKもなんとかぶら下がって足を止めます。
相手もそんなに超絶うまいわけじゃなくて、秋月の前が2対1とか、3対1になってもなんとか止めます。大外をいつでもSOの秋月が守ってるとかちょう変則w
秋月が言うにはWTBに素人がいるので、そっちへのパスは捨てて、内から潰していくのがコツ、なんだそうです。いっときは秋月の前で3対1とか4対1とかになって目を覆いそうになりましたが、BK諸君のがんばりもあって追加点を許しません。ちょびっとずつゲインはされますが決定的には抜かれない。秋月が言うにはFBがほとんどタックルしてないくらいSOとCTBで止めまくったそうです。
相手のアタックは止めて、逆にFWのモールでゲインを繰り返します。
逆に後半1本返して、なんと後半早々に7-5で逆転ですよ!

後半はずっと敵陣。
エイトの先輩がちょーすごい。秋月をすごく可愛がってくれる2年の先輩ですが、ハンドオフというよりのど輪だろそれ。相手もいやだろうなあ。
FWで執拗に攻めますが、相手も死に物狂いで取りきれません。
でもここで時間をかなり使いました。
見てる親の方はあれだ、2015年のワールドカップ状態ですよ。樋口からポイントを取った三五みたいな感じ。「うおー早く時間よ経てー!」って(ごめん、わからないねw)。

最後は外に蹴り出してノーサイド。
7-5での薄氷の勝利。
秋月なんて試合で勝ったのは小学校以来ですよ。万歳。

強い先輩たちに囲まれてニコニコの秋月。よかったな。
アタックはしょぼかったけれど、BKのディフェンスは本当によく頑張りました。
おめでとう。
一つだけ試合で気がついたことがあります。
後半の敵ゴール直前。超エイトの先輩が執拗に右のサイドへつっこみつづけていたシーン。
敵のディフェンスもみんな右に回ってガツガツディフェンスしていた逆サイド。左はかなり空いていたのです。秋月が言うところの初心者のWTBくらいしか残ってない。
私もよっぽど、秋月、左!と叫びそうになりましたが、特に動きはなかったです。
家に帰ってから、お前、あの時左サイド見てたかと聞きました。ぼんやりしてたんじゃないの?って。
「一番近くで見てたのに、気付かないわけないでしょw」と一笑に付されました。わかってたのか。よかった。
なんでそこを攻めなかったのか、左にカットアウトして、相棒にホップさせれば一発でとどめじゃんか。とちょっと不満げに言ったのですが秋月は、
「もちろんSHと『左ある』『分かってる』とコールは交わしてたし、左には弱いディフェンスしかいなかったから行けば取れそうなのはわかってた。でもいろいろとチームの決まりごとがある。BKで回せば落すリスクもあるし、FWが押していてターンオーバーされないなら、FWで時間を使うのはいい状況だった。結果として取れなかったけれど、あそこでエイト先輩がぶちぬく可能性も高かったわけだし、リードしているのにチームの決まりに反してまで無理に攻めるかどうかを考えて動かなかった」
だそうです。むずかしー。
そんなことを考えるようになったんだな。親としてはチャレンジするチャンスがあるなら行って欲しいとおもうし、取れるときに取っとく事は大事だと思うんだけれど、プレーしてるのは奴だもんな。
まあ行かないならダミーでカットアウトして右のDFを薄めるとかもいいんじゃないかとは思うけれどw
昔、自由闊達なプレーで有名な某D大学出身のコーチに「
自分の意志でプレーする」と教わって思うがままに動いてきたと思うんだけれど、今後どんなふうに彼がチームの決まりと自分がやりたいプレーに折り合いをつけて行くのかを見るのはとても楽しみになりました。真面目っちゃあ真面目な奴だから、チームの決まりを最優先にするかな。どこかでそれを乗り越えるプレーでチームを救うこともあるかな。
勇気が足りなくていかなかったのか、冷静な判断でいかなかったのか、これからの活躍で見させてもらうよ!
人は成長する。もちろんチームも成長する。
これからも楽しみです。
高校初勝利、おめでとう。