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2014年01月23日

Kindleストアの角川祭りはどこが金出してるんだろう

 Kindleストアの角川祭り | 日々雑感IIの続きを少し書きます。

 角川70%オフはすごいんですが、いったいどこがその原資を出しているんだろう、と気になりました。

 某巨大掲示板でネタを漁りましたら、
686 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/01/22(水) 17:54:00.00 ID:rQaLUMgg
他の出版社も70%セールやってたら延々とポチってただろうな

687 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/01/22(水) 18:03:34.39 ID:UepbI96u
角川だけが70%セールを許可したんだろ。
アマゾンが費用を負担するといってるのに、
他の出版社は拒否りやがった。既得権団体の出版社どもめ、つるみやがって。

689 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/01/22(水) 18:26:08.73 ID:IdsTmB7r
>>687
アマゾン金余ってんだな

694 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/01/22(水) 18:47:10.84 ID:UepbI96u
>>689
余ってるつうか、アマゾンは利益を出さないようにしてんだろ。
ベゾスがスティーブ・ジョブズの失敗から学んだそうだ。

会社に金を貯めこむより、シェアを取る。
最初にシェアを取ったところは有利になるから、それで儲けた金で、さらに後続を引き離す。

これじゃどこもアマゾンには追いつけないな。アマゾンの勝ち。
といった話がありました。

 要するに、Amazonが差額負担で値引きしているってことでしょうか。まあ当然仕入値の調整もしているんでしょうが、角川とはどんな取引があったのか非常に気になります。

 Amazonとしては日本で本を売るにあたって大きな障壁となっている、「再販制度」と「配送料」の二つに風穴を開けたくて仕方がない、ということがよくわかります。

 「書籍と電子書籍は別の価格基準とすること」と「電子書籍を書籍流通のメインストリームとすること」の二つの流れが動き出したら、上記の大きな課題が二つ解決しちゃうんですね。そうなったらKindleストアで先行しているAmazonが勝利するのは目に見えています。

 そのための布石が角川70%オフなのでしょうし、そのAmazonの提案に乗ったのが角川だけ、というのもなかなか象徴的なことかとは思います。出版社としては「自社の本が読まれること」と企業としての成果は必ずしも等価じゃありませんしね。

 うれしがってクリックしまくりながら、そんなことも考えてみました。

 Amazonが安売りしてくれて本が安く読めるのは大変によろしいことかと思いますが、既存ビジネスモデルを破壊すると同時に、優良なコンテンツ生産のシステムも破壊されないことを願います。

 いくら安くても下らない本ばかりが売れる世界はいやだよ。

 追記
本の価値と価格 | 日々雑感II
を関連記事としてアップしました。
posted by delta16v at 08:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | 本・雑誌
この記事へのコメント
電子書籍はデジタルデータなので印刷も流通も取次ぎも必要なくて、
売り子もいなくていいという状況で紙と同じ値段ってのがおかしくて
本当は電子書籍の価格なんてもっとさげられるんじゃないのかな

電子書籍って1冊売れても100万冊売れても売る側のコストは同じで
(電子化した後はキンドルストアが売ってくれるだけですよね)
安く売ったら定価で買ってくれたであろう潜在需要と(その利益)を食ってるとは言えるけど
需要曲線がどうとか自炊したやつが不正に流通するよりもましだとか
キンドルで囲い込みたいとかで吹っ飛ぶというか比べられるってレベルじゃねーぞ!

これは10ページ分の小冊子をただで配るとか
初見さんに割安で売るとかとも違いますし
地デジ特需でテレビ需要を先食いしたとかとも違います

フリーミアムとかしらべてみない?(ちょっと違うけど大方あってるとおもう
Posted by べるじゃねーぞ at 2014年01月24日 02:21
コメントありがとうございます。

電子書籍の値段にからめて、本の価値について別記事を書いてみました。よろしければご笑覧ください。
Posted by delta16v at 2014年01月24日 08:02
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