今回は高学年チームのみの展開なのでバスは出ません。各自自家用車で現地集合です。
秋月はコーチのクルマに同乗させてもらって、ジャパンVSルーマニア戦のビデオを見ながら展開しました。マイケル・リーチ、地味にいい仕事しているな。
お天気が心配されましたが、午前中はぎりぎり持つ感じです。
秋月もめずらしく試合直前に仲間と肩を当て合っていました。
転勤コーチの指示通り、とにかく立ち上がり3分をノートライに抑えるべく気合入れているようです。
それでもトイメンのSOはでっかい子。実は秋月も密かにライバル視している子なので、何度か倒せたのはうれしかったようです。
痛いのはこわいのかもしれませんが、正面に走り込まれると足じゃなくてボールに行っちゃいます。いくら言ってもダメ。
だから去年よりはタックル出来るようになったのかもしれませんが、いいところ50点というところでしょうか。
一度真正面からドカンと足に入って相手を飛ばしてくれよ。
ちゃんとダンボールしますけれど、ブレイクダウンで弱いのでみんなヤンボになります。
そんくらいはチーム事情わかってんでしょ!
フォローがついて来ないのと、ブレイクダウンに弱いなら、基本はクラッシュせず回して行くってもんだと思いますが。
100対0ほどの圧倒的大敗ではないけれど、これはこれで堪える負け方でした。
終了間際、ライン際をちびっとゲインした秋月のボールを味方がつないでくれてトライ一つ取れたのは僥倖でした。
その際タッチに飛ばされて頭を強打した秋月は、またフラフラになっちまってノーサイド直前に退場です。ぐわ。
夢にまで出てきたコンバージョンキックでしたが、結局2センのりょうちゃんが秋月の代わりにドロップで蹴ってくれました。入らなかったようですが、まあしかたないですね。すまん、りょうちゃん。
頭が痛いというので、脳しんとうチェックしましたが、質問には一応答えます。
「こんど田中が入るスーパーラグビーのチームは?」
「…ハイランダーズ…」
「昨日ジャパンが試合した相手は?」
「…ルーマニア…」
正解。
一応大丈夫そうです。
秋月が下を向いてずっと泣いているので、なんかしんみりします。
頭痛いのもあるんだろうけれど、なんたって勝つつもりで来たからねえ。
負けるたびに泣いている気がするけれど、まあ泣くほどやっている子もあまりいないので、それはそれでいいような気もする。
反省するのはいいけれど、あんまりしんみりしてはいかんぞ、とコーチからお言葉を頂きました。まったくもってその通り。
会社でだって色々な失敗があるんだよ。でも反省した後まで暗くなってちゃ、次の仕事なんかできないんだよ。そもそもそんなまっくらな会社になんか俺は行きたくないんだよ。失敗しても暗くならず明るく笑おう。それが組織だ。それが会社ってもんなんだよ!
というコーチの熱いコメントに、おお!俺もコーチの会社で働きたいです!という燃える父兄の声多数。
次の試合まで時間があるのでしばらく自由行動、と言われてよろよろとたちあがった秋月は、キックティを下げて空いている芝に向かいました。
一人でティを立ててプレースキックを蹴っていると、そのうちみんなが寄ってきて「そのティ、面白そう。僕にも蹴らせて!」とキック練習大会になりました。
みんなで騒いでいるうちに、笑顔が戻り、また元気いっぱいに。
いいチームだよね。
少しはパスもよくなったような気がします。
ウィングは今回両サイドとも5年生でしたが、これが素晴らしい。初出場で左ウィングにはいった5年生のケンちゃんは、左のライン際をほとんど一人で止めていました。相手から見ると立ち位置を見れば素人だなというのは一目で判るので、そこを狙って何度も突っ込んできますが、すさまじい当たりで止めまくっていました。なんで初めてなのにそんなタックルが出来るんだよ。靴だってまだスパイク買ってもらってなくて、普通のすり減った運動靴なのにな。
今回初出場の5年生二人が今回のマンオブザマッチです。ライン際は両サイドともこれで安心だ!
またもや終了間際、トライが入りました。2センのりょうちゃんがじまんのどじょうステップをかましたら、なんと通用してしまったようです。うなぎほどじゃなくてどじょうなんだけれど、相手もついひっかかっちゃう。
とにかく秋月にコンバージョンキックが回ってきたのです。小学生ラグビーで最初で最後のコンバージョンキック。
やったー!トライだ!と騒いでいて、そうだ、コンバージョン、ティがいるじゃんとキッキングティを探して持って行こうとしたら、試合時間を気にした秋月が(それは正しい)相手チームからティを借りてルーティンに入っていました。
あれーーー!
この日のために用意したスペシャルティだったのにー!
しかもですね、この直後、左足を滑らせてすっ転んだんです。ここまではかっこいいんだけどな。
初めてのコンバージョンキックは失敗でした。
ちょこっと新しい忍者のまきものルーティンも追加になってたんですが、私、見損ねましたw
そんなに大差の負けではないですが、やはりディフェンスの詰めが甘いとか、FWの集合が遅いとか、下のボールにのんびりしてるとか、秋月が持杉ドラ夫とか、どじょうステップとか、いろいろなテーマがあります(ありすぎw)。そういうのが積もり積もって結果として大きな点差になってしまうようです。
勝つにはこれらを全部修正しないといけないですが、なかなか難しいですね。それでも4月頃の
「一体このチームはどうなっちゃうんだよ!?」
という不安感や、
「いやもはやこれは試合相手に失礼なレヴェル!」
という軟弱さを思えば、それでも最近はなんかちゃんと試合みたいに出来てるじゃん!と感激できます。
どんなチームでもそのチームなりの進歩というのはあるので、それはそれで一年やってきた成果かな、と思います。
個人的には、去年ぜんぜんタックル出来なかった秋月が、今年はちびっとだけ相手を足止め出来るようになったのも、親としてうれしい限りですし。
あと公式戦は1回。来週は練習試合が組まれているそうなので、またいろいろ考えて頑張ってほしいと思います。
【少年ラグビーの最新記事】
「スペシャル・キックティ」は、常に
「スクランブル状態」で待機が原則だよ!
因みにK5の場合、「キック成功」の後
「フリスビーみたいに美しくキックティを投げる練習」もしてましたよ。
(そこまでが、彼のルーティーン)
でも親父としては、試合後「泣く」ほうを
要求してたかも...。(泣く練習ぬきで)
当日はグラウンドサイドに入れる父兄が制限されていて、コーチ以外は2名しか入れませんでした。
私はスチル撮ってたし、なかなかそこまで手も回らず。
しかしまあ、負けてる時は急いでやれの指示通り、目の前の状況ですぐに蹴った秋月の判断は正しかったと思います。とても待てる時間じゃなかった、と言ってるのはかっこいいです。
もっと時間ぎりぎりだったらコンバージョン自体蹴らないですぐにリスタートしてもう一本トライを狙った、とも言ってましたし、そういうところはしっかりしてんだな。
最初で最後のチャンスだったのになあ。
フリスビーの練習はしていませんでした。
そこは油断。
泣くのはどうかと思いますが、それだけ思い入れあるのだなあと思うと、なかなか「泣くな!」とは言いにくいです。
涙の数だけ強くなれるよ!と次回の打ち合わせでは歌いましょう!
秋月君もライバル視しているという赤の5番、自陣ゴール前で正面からガツンとタックルしノックオンさせてます!彼の数々のタックルは感動です。(ただし逆ヘッドは修正必要です)
来週の練習でDVD持っていきます。ただし当家の三男が撮影中喋りまくっているので集中出来ないかもしれませんがそこはご容赦ください。
あまりバインドしていないんで、そこを注意するべきか、勢いの良さを伸ばすべきかちょっと考えるところです。
あんまりしっかりバインドしろとか逆ヘッドとか言い過ぎてもいいところをスポイルするので、ぜひ今の勢いを殺さずに成長して行って欲しいと思います。
もちろん安全が第一ですが。
来年も楽しみな高学年ですね。
秋月は体育館練習になると中学と合流になると思いますので、このチームで出来るのもあと数回だぞというとびっくりしていました。
師匠に頂いたタオルを返すべきか、とか気にしていておかしいです。