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2007年10月18日

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学

1010644.JPG 出てすぐに買って読んだのですが、会社の女性陣にお貸ししようとかとオフィスまで持ってきました。

 みなさん毎日盛り上がってるんですよ。酸素水とかコラーゲンとか血液サラサラとか化学調味料とか天然酵母とかマイナスイオンとか911陰謀説とか(笑)。みんなが馬鹿なわけじゃないと思うのですが、メディアリテラシーについての教育って全然受けていないのですよね。最近の小中学生は教わっているのかも知れないのですけれど(逆に水からの伝言を教わっている可能性もあって油断できない笑)。

 本書では、健康情報、環境問題などについて、いかにデタラメなものが存在しているか、また、それらの嘘情報がいかにして流布され、みんなが信じてしまうのかという二点について興味深く考察されています。

ぱっと見インパクトがありそうなのは、化学調味料の話でしょうか。
化学調味料を食べ過ぎると、頭痛や腕の震えなど「中華料理店症候群」(チャイニーズレストランシンドローム)が起きる。
 「中華料理店症候群」という言葉を知らなくても、味の素をどんぶり一杯食ったらなんか体に悪そうな気はしますよね。まあDHMO(一酸化二水素)でも人は殺せるので(笑)、なんでもたくさん食べると害なんでしょうけれど、なんとなく化学調味料は体に悪そうな気がします。わたしもなんとなくそう思っていました。しかしこの件については、
この話は多くの人が信じ込んでいて、一般向けの医学事典などにも記載されていますし、人気の児童書などにも載っています。しかし、科学的には完全に否定されています。
とあります。うーん、そうだったのか。詳しくは本書を読んで頂けばいいのですが。

 また、マスコミがどのような手段でご情報を流しているのか、という実例もたくさん載っていますので、読み応えがあります。特に「リスクとベネフィットを考える」のくだりは大変参考になりました。リスクコントロールって、大事ですね。

 そもそも科学がもたらしたインフラの上で生活していながら、科学を否定するような言動を撮るのは、納得がいかないことだと思います。それは宗教や文化とはまたちがった問題なのではないでしょうか。

 うちの会社の人たちが、少しでも偽情報に踊らされないように各種の情報と接してくれるように祈ります。信じている人の中には信じたくて信じている人、すなわちビリーバーもいるかもしれません。しかし多くは情報に対する付き合い方を知らないだけなのかも知れないのです。一人でも多くの人が自分の頭で考える日が来るように願ってやみません。

 そもそも、この本にだって間違いがないとは限らないのです。しかし思考のバランスを取るためには、どちらの情報も耳に入れる必要はあるのじゃないでしょうか。

 と叫んでも、ビリーバーの耳には届かないんだろうなぁ(笑)。信じたくて信じている。騙されたくて騙されている。そんな人は結構多そうですね。
posted by delta16v at 08:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌
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