おお、原発での作業のために、日本ならではのこの新製品が活躍するかも。
日本のエンジニアには人型ロボットだとか、パワードスーツへの指向が強いらしいのだけれど、やっぱりアトム・ガンダムあたりの影響なんでしょうか。ハインラインの「宇宙の戦士」あたりが直系のご先祖なんだろうけれど、SFファンとしてはうれしい限りです。宇宙には「ヤマト」にあこがれた飛行士が飛んでいますし、SFアニメ・特撮が世界をドライブしている感もありますね。
先日サイバーダイン社の講演会に行ってきました。なかなか興味深かったです。仕事として絡まなさそうなのは残念ですけど。
このHALも、「見る者に及ぼす心理的影響まで考慮して設計され」という奴で、そもそもサイバーダインはターミネーター作ったところだし(形式名:サイバーダインシステムズ・モデル101シリーズ800)、HALと言えば2001年で「デイジーデイジー」なわけなんだし、サイドのマルイチモジュール(イチがないけどw)が光るのはブチ穴つきEVA初号機そのまんまですね。展示ブースでのビデオはBGMが「新世紀エヴァンゲリオン」でした。そりゃもう、コテコテです。
「いつかはパワードスーツ」が目標なのだろうけれど、まずは、脳障害に対するリハビリ用として、ライトなタイプのスーツがリースされているらしいです。患者の「動かそう」という意思を察知して足が動くことで、脳が「脚を動かす」やりかたを思い出すというか、そういうふうに再構築されていくらしいですね。
講演では「医療用という高いハードルにあえて挑戦」という言い方をしていましたが、この手のリハビリでは、かならずPTが監視するなかでの利用となりますし、自律型が必要とされていない等といった条件を考え合わせると、最初に取りかかるには非常にやりやすいジャンルなのだと思います。目の付けどころいいよね。
ということで現在リハビリ用に使われているHALは、テンション抜くとがらがらと崩れ落ちるくらいのもので、ちょっと見、マリオネットぽくもあるものだったりします。
でもまあ、勝手に動いたり、使用者の意図と違う動きをして怪我をさせたりという危険は避けたいので、自律型の方はまた更に難しいジャンルなのじゃないかもと思います。実験用の機体はあるらしいですが。
自律型が完成すれば装着者の習熟も必要だろうし、実用化するときはやっぱり免許制度になるのかな。道交法に二足歩行タイプの補足条項がつく日が来るのでしょうか。今回発表された原発作業用のモデルはどうなんでしょうね。
私は見たことないけれど、サッカー選手がHALつけて150kgくらいのウェイトを挙げるデモがCMにもなっているらしいです。そういうのを見たら、きっとわくわくしますね。
講演会で実物も見ましたが、やっぱりセンサー系がよくわからない。ケーブルをささっとつないで、リモートでも動かしていましたが、どうなってんかなー。モーショントレーサーにフィードバック、とか、太田巡査が熊上さんに操られるイメージですね。
はやく身近なものになるとよいなあ。
架空の製品名を関係ないものに使うのはいいのかな。新型ダムの「ガンダム」とか。