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2011年09月26日

スクラムハーフのやるべきこと

スクラムハーフ 秋月とお風呂でスクラムハーフの話をしました。

 スクラムハーフは秋月が一番好きなポジションであること。ハーフの一番の仕事は「みんなを走らせること」だと知っていること。でも昨日の試合で一番楽しかったのは敵中に切り込んでゲインしたプレーだったこと。

 相変わらずの困ったちゃん。そもそもゲインしたって、直後のブレイクダウンで押されてヤンボになっちゃ、意味ないじゃないですか。つないでいるならばともかく。

 ちょっと話の向きを変えて、秋月に

「終盤20分に日和佐が出てくる意味、わかる?」

と聞くと

「疲れて落ちてきたみんなのペースを上げるため?」

と即答してきました。ちゃんと考えてるんだ。ちょっと感心しました。

 ジャパンのスクラムハーフも何人かいますが、日和佐選手を見ていると、田中選手との速さの違いは明らかに異質です。それは単に個人のプレーの速さが違うのではなくて(多分田中選手も必要なら日和佐選手と同じ速さのプレーは出来るはず、と思う)、試合のペース全体を速くするようなプレーをしているということです。グレーガンの一番弟子として、どんなことを教わったのか、いつか聞いてみたい気がしますが。

 閑話休題、この「ハーフのプレーでチーム全体の動きが変わる」というのは、実際そういう試合を見てないとピンとこないんだけど、この間のフランス戦は、途中交代した田中と日和佐のプレーの違いでチーム全体の動きが一瞬で変わったのが目に見えて分かる試合でした(NZ戦では今一つだったようですが)。秋月はこのフランス戦をTVで見て、ハーフの動きがチーム全体の攻撃ペースに影響を及ぼすことを実感したようです。

 スクラムハーフのプレーの速さで試合のペースが作れること。それは頭ではわかってるみたいです。そこまで分かってて、なんでボールを持つと前へ突破にいってしまうのか、そこをよく話したいと思います。

 「オールフォーワン、ワンフォーオール」は身を呈して敵にコンタクトすることのほかに、自分がやりたいことを封じてでもチームの勝利のために必要なプレーを確実に行うことという意味もあるのかもしれません。

 ラグビージャーナリスト・村上晃一さんのブログでスクラムハーフに言及した記事を見つけました。
確かに、マクラウドが7人でBKライン作ったら強そうですよね。それにマクラウドにSHをさせて好きに走らせたら面白いラグビーになるかもしれない。最近では南アフリカのユースト・ファンデルヴェストハイゼンとか、長身で力強さもあってスピードもある、桁外れの選手はいるし、大きなSHは珍しくないです。実際に、9人目のFWのように大きな体で突破役をするSHもいます。ただし、FWの周辺は人数が密集していてディフェンスも分厚いから、マクラウドだって簡単には抜けない。でも、いくつかのパスで広いスペースにボールを動かすと、ディフェンスが薄くなります。そこで体も大きく足も速いマクラウドが、スピードをつけて走っていったほうが突破が簡単ですよね。小さな選手に大きな選手をぶつける、または大きいけどスピードが劣る選手に対して、スピードある選手が勝負する。そのほうが前進しやすい。ラグビーという競技は、ボールを動かしながら、そういうミスマッチを作り出して、ディフェンスを突破しようとするわけですね。
ふうむ。

 ボールを動かす。相手と自陣の選手が動く。ボールを動かすうちに出来るミスマッチの中にゲインの可能性があり、そのミスマッチを作りだす起点がスクラムハーフである、ということですね。そう考えればチビで足の遅い秋月が、スクラム近辺の重量級FWがそろっているところに突進していくのは、そもそも飛んで火に入る夏の虫ってことなわけです。

 ああ面白い。秋月に教えてやろう。

 人にはそれぞれ個性と特徴があり、チビノッポデブヤセ、気の強いの弱いの、足の速いの遅いのといろいろな人がいます。が、それを「個性」として矯めることなく参加できるというのはラグビーのいいところだと思っています。しかもその多様性の重視、個性の尊重、その組み合わせの妙が掛け値なしの要因として勝利につながるなんて最高じゃないですか。

 そしてその綾なす運命を束ねるのがスクラムハーフのスクリューパスだ、と思えば、ボール持ったからと言ってちょろちょろ前に当たりに行ってる場合じゃないんですよ。そんな暇なんてありはしませんよ。秋月には小一時間セッキョーしたい気分になってきました。

 いよいよ藤島大が降りてきた感じ。

 そうだ、はっきり言ってやろう。秋月よ。

 チーム自慢の快速センターがゲインラインを越えられないのは、SH-SO-CTBの間のパスが遅いから。お前が遅いからゲイン出来ないんだ。たぶんそれが理由なんだぜ。

 パスの練習、たくさんしような。がんばればいつか速くなるよ。
posted by delta16v at 23:13 | Comment(7) | TrackBack(0) | 少年ラグビー
この記事へのコメント
ここはDRCさんのより論理的な解説を待ちたいところですが、ラグビーってのは体の大きいフォワードが体をぶつけ合いボールを取り合って後方の素早いバックスにボールを渡して走りっこするって事ですよね。
で、ハーフはまさにフォワード、バックスの繋ぎ役ですのでパスは不可欠、パスは俺が一番うまいんだぜ!ってのも目指して欲しいですね。
せっかく好きでハーフをやっているのでパスにはより拘って練習して欲しいなと思っています。
ハーフが持って走る事を一概に否定はしていません。
一昨日の試合でも三回位一人で行った局面があったかと思いますが二回?はこぼれ球などで回す時間はなかったと思います。
三度目?は確かブレイクダウン局面でフォローがいたので回して欲しかったのですがあの試合展開で全体を見回すのは厳しかったと思っています。
秋月個人で言えばパススキルが上がって、体力が付いてくると出来るようになってくると思います。
ただ見ている大人としては、こいつやっぱり走り回りたいのかな〜という目も忘れないように接したいもんです。
これは全員の子に対してですが。
Posted by 四男坊 at 2011年09月27日 06:22
そうですねー、本人は抑えてはいるつもりのようですが、写真みると真後ろにウィングが余ってる状態でクラッシュしていますから、その辺非常に残念です。やっぱ前も後ろも見るのはまだ大変のようです。

パス出して、パスもらって、走ってパス出す。という王道の動きがまず出来ないとなあ。

学校でも毎日パス練しているみたいですが、なんか友達とじゃれあってる感じのようです(笑)。

他のチームにSHで負けるようなことはないように、弱点を強化したいですねぇ。
Posted by delta16v at 2011年09月27日 06:49
>自分がやりたいことを封じてでもチームの勝利のために必要なプレーを確実に行うこと。

私もそう思いますが、「一番楽しかったのは敵中に切り込んでゲインしたプレー」→ドーパミン出まくり→忘れられない快感→またしたくなる。
そう気持ちは大事にしてあげたいのですが、そろそろ自分の役割を理解してプレーする時期ですかね。

>快速センターがゲインラインを越えられないのは、SH-SO-CTBの間のパスが遅いから。たぶんそれが理由なんだぜ。

私もそう思いました。そしてパスも短い。
も一つ。
あえてビデオは土曜日の楽しみにして観ておりませんが、実はセンターが快速なのにさらに早く出てしまい、スタンドとの距離が浅くなっているのでは?とも思いました。

結局基礎が大事でパス、タックル、ブレイクダウンを繰り返し、飽きさせず、楽しませながらやるしかないと思った日曜日でした。



Posted by 三男 at 2011年09月27日 08:50
ラインを作る方は練習のおかげで段々と出来るようになってきていると思います。U13のゴールデンファイブが応援してくれてましたが「お、ちゃんとBK並んでるじゃん」と言ってくれてました。でも甲高い声で「もっと深く〜!」て叫んでたっけな。

秋月のパスが飛ばないものでSOもだんだんと寄ってきてしまい、全体的にラインが短く、アングルも浅くなってきてるのかもしれません。相手としては守りやすいですよね。

あとは、内へ流れないように、長く速いパスを素早く遠くへ回せるようになればいいのでしょうか。まだまだ大変だなぁ。

秋月は次のポイントへ走るのが更に大変になりますが、それはまあそういう商売だからなぁw
Posted by delta16v at 2011年09月27日 12:38
それでは、コメントを。
すいません、多分、気の利いたコメントが出来ないと思いますが・・

私の結論ですが、

秋月君など、個人を特定するのではなく、
その本人に、

「将来的に、ラグビーを続けるつもりなのか?」
「そのポジションで、うまくなりたいのか?」
「試合で、勝利に貢献したいのか?」〜
あるいは、
「今、ラグビー自体が楽しいので、それが良いのか?」
と聞いてみて、

前者で、その覚悟を強く持っているのなら、
少々泣き言、退屈そうでも、
ひたすら、(反復)練習させた方が良いと思いますし、
後者で、今、楽しくラグビーをやっているのならば、それなりに好きなようにさせては〜と思います。

前にも、コメントしましたが、
長野市スクールの生徒、あるいは、長野県全体の中学生を見ても、あまりパスのうまいハーフはいませんね。
うまくもないのに、パスの個人練習をする姿なんて、まあ、見ませんし・・・
通常の練習前に、考えなしに、ただ闇雲にキックをしているだけで・・
自分で、考えて、自分の足りない所を、個人練習する習慣が、身について、
初めて、将来的に有望だろう〜と、言うのは、少し厳しいでしょうかね。

あまり、時間に余裕が無いので、またにします。
ちなみに、
これから、ちょっとアメリカに遊びに行ってきます。
現在、羽田の100円10分のPCで、書き込みしてます。2週間くらい。スクールに顔を出さないので、宜しく願います。

アメリカ行きのビザ(ESTA)の申請をしたそうな人たちが、後ろに控えているので、そろそろ、終わりにします。
でも、ESTAって、72時間前までじゃなくても、いのかな?
Posted by DRC at 2011年09月28日 22:22
急な渡米にびっくりしました。お気をつけてどうぞ!

秋月本人にはどれだけの覚悟があるのか分かりませんが、トップリーグや大学の試合などを見ていてなんとなく自分もああいう華やかなところでやってみたいなーという思いはあるようです。

ただ、どれだけの大切なものを引き換えにして努力を重ねないとそういう栄光が手に入らないのか(或いは多くのものを犠牲にして成果がない場合の方が多いかもしれない)なんてことはまだまだ想像もつかないようです。

今は単純にラグビーが楽しいだけのようで…うーん、どうしようかな(笑)。

どちらにしても、どんな未来でも選ぶ権利がある子供というものは、将来の展望がせばまりつつある父からすると、彼らがとてもうらまやしい存在にも見えてきます。

まだ何者でもないけれど、何者にでもなれる(或いはなる可能性がある)というのは、それだけで大きな財産ですよね。すぐに目減りする財産なので、その重要性は子供のうちに自覚して欲しいと思っています。

とりあえず、ラグビーの道に進みたいなーと漠然と考えている昨今の秋月です。どんな努力をしなければ大成しないのか、またコーチの皆さんに色々な話を聞かせて頂くように言っておきました。

今後もよろしくお願いします。
Posted by delta16v at 2011年09月29日 08:15
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