2011年07月29日

マイボール

サイドアタック こないだからずっと考えてること。

 秋月は突撃が好きで、よくこうして自分でサイドアタックに出ることがあるのですが、スクラムハーフが走りたがるのってどうなんだろうって考えてます。

 セオリー通りならば、スクラムから出たボールをハーフが拾ってスタンドオフにパスして、センターが前進して、そのパスを受けたウィングがトライするというのが王道かと思います。

 でも実際はそんなにうまくはいかないんですよ。

 ハーフがいきなり突撃しはじめたり、スタンドががんばりすぎたり、まだまだその辺はやりたいようにやってしまう少年たちです。たまに卓越したスーパープロップが敵陣どまんなかを貫通してトライが入るくらいでしょうか。

 試合では、マイボールスクラムというのは必ずありますから、どんな弱小チームでも少なくともスクラムハーフとスタンドオフはボールを持つ機会があるわけです。その「機会」というものを当のハーフとスタンドがどう思っているのか。それが気になっています。

 思いつきで突進して、その数少ない機会をむざむざ潰してしまうこともありますし。

 いろいろ考えてたどりついたのは、 

 「マイボールは自分のボールじゃない。みんなのボールなんだ」

 ということです。

 みんなで取った、みんなのためにゴールに叩き込まなければいけない大事なボールなんだ、それを抱えて走っているんだ、という意識が持てればちょっとは変わってくるんじゃないかなと思います。そのへんが「チームになる」ってことなのかな。

 サイドアタック自体はハーフの判断で取るべき戦術の一つかと思いますが、行く時は常にそういう気持ちを持って全力で突撃して欲しいと思います。それで潰されたら…、それはそれでしかたないよね。

 言うはやすし、行うは難し。

 とにかく、またセッキョーの種が出来ました。

 やぶから棒にこのオヤジは何を言い出すのか、という秋月のけげんそうな顔が目に浮かびますw
posted by delta16v at 12:42 | Comment(6) | TrackBack(0) | 少年ラグビー
この記事へのコメント
>「マイボールは自分のボールじゃない。みんなのボールなんだ」

いい言葉です。ついに親父もそのレベルまで来てしまいましたか。すごい事だと思います。

あくまでも私の考えですが。
ボールを持ってとにかく前に攻める(楽しい)
でも無理に突っ込み相手ボールにしたくない。
突っ込むなら味方が来るまで立って我慢するか、勝手に走らず味方を連れて行きパスするなり、ラックでオーバーしてもらうなり、みんなの力でマイボールをつなぐ。
でも子供にそれを注意するとプレーが小さくなり勝負しないプレーヤーになるので注意しない。

そしてまたボールを持ってとにかく前に攻める(楽しい)

やりたいプレーとやらなければいけないプレーは別であり、チームのために自分がやらなければならないプレーを確実にこなし、マイボールを継続し、試合に勝つと考えますが、小学生の子供にはそんなことは教えたくありません。
Posted by 三男 at 2011年07月29日 15:32
あまり型にはめるような言い方をすると、まっすぐいかない子になりそうな気もしますし、なかなか難しいです。

ただ、みんなが持ちたいボールを一人で持って突っ込むなら、その時はそれなりの気概をもって行ってほしいと願うだけです。

さっき秋月にどういうときに行くのか?と聞いてみましたら、相手に隙がありそうなときとか、あと後ろから見ているセンターくんが行くといいかも!とアドバイスをくれたときなんかに行くんだそうです。

意外と考えてるんだなーと父も感心しました。

ちなみに、この写真ではちゃんとボールを両手で抱えていて、以前巻き起こった両手片手問題にも、無事解答が出たようです。本人は「いけるときは片手でもいくけど、勝負するときは両手か相手から遠いほうに持ち替えていく」といっています。

ご指導ありがとうございました!
Posted by delta16v at 2011年07月29日 21:57
それでは、私も書き込みを。

ボールを持ったら、パスをしないで、1人で無理に突進してしまうプレーが、
”スマート”なプレーではないと、自分自身で気付くのは、まだ先の事ではないでしょうか。
中学生でも、殆どの子は、ボールを持ったら、まず離さないですし、
やはり、自分で走ってトライを取りたいものなのでしょうね。あるいは、走り始めると、走るのに100%になってしまい、周りの状況を判断して、パスするスキルが無いのでしょう。
”大きな足の”中学生の某コーチなんて、30台後半になるのに、試合では、ろくにパスも出来ませんし(^_^;)、ごめん、なが○

私のスクール時代はと言うと、・・・あまり良く憶えていません。どちらかと言うと、子供の時は、あまり自己主張は強くありませんでした。
高校から社会人までは、ウイング、あるいはFBだったので、ボールを持って走る機会が多く、
以降、現在までトライもそれなりにしているので(プチ自慢ですいません)、
トライをしたいという執着心は希薄でした。
大学からFBをすることが多くなると、
ラインブレイクしたり、決定的なパスをしたりと、トライのアシストの方に、達成感を感じられるようになりました。

中学生には、
「持ち過ぎないで、パスをしろ」と、教えたいのですが、
相手を引き付けて、良いタイミンでパスをするスキルが無いのが現実で、そこまで到達していません。

ただし、理解出来そうな、あるいは、ボールの持ち過ぎる子には、言っています。

1年生のセンス溢れるスタンドの子は、客観的に見ても、県の全1年生の中でも、スキルは断トツですが、トライまでの流れを全て1人で仕上げてしまおうとして、持ち過ぎるクセがあるので、
「全て、自分でやろうとせず、ボールを持ち過ぎず、とりあえず、外の選手にボールを託せ」と言いましたし、
2年生の、動きが俊敏なハーフの子は、やはりボールを持って走ると、離さないで、小柄なので行くところまで行って、ヤンボールにしてしまうクセがあるので、
「ハーフなんて、スタンドに、100%ストライクのパスを放れて、ナンボのもんや」と言って、
ハーフなら、まずはパスの練習をしろ〜と言ってます。

逆に、3年生の大柄で少しおとなしいハーフの子は、プレイは地味なのですが、
目立たないということは=ミスが少ない〜ということで、
パスは安定していて、ハーフとしては計算出来るのかもしれません。
乱暴な言い方ですが、中学生までは、ハーフはパスマシンで良いのでは〜と思います。

気の小さい、あまりボールを持たない子や、
小中学生ぐらいのFWには、
ボールを持ったら突っ込んでも良い〜と言っても良いと思います。
しかし、ラグビーを考えてやろう〜と思い始めている子には、そのことを教えてあげても良いと思います。

教え過ぎて、選手自身で考える範囲を無くしてしまうのは、やり過ぎですが、
一方、
「どうせ、いつかは気付くのだから、早いうちに
気付かせてあげて、早く成長させてあげよう」〜という考えも有りかなとも思います。
実際、長野に来てから、大人でタッチフットしても、
”大人になっても、基本的な事を理解してない選手が多いな”〜と思ったりするのも理由です。
多分、今まで、きちんと教えられてきてないのだろうなと。
”余っているのに、ボールを持ち過ぎて、パスしない(出来ない)”、
”流れて走る”
”ボールにあるところに集まり、広いスペースを使えない”
と、大人に対しても、いつも感じています。
まあ、いくら教えても、本人が自覚しないと始まらないのですが・・。

”One for all ・・・”という言葉は、あまり好きではないのですが、
やはり、ラグビーは、15人(9人、12人)全員でやるもので、当然、一部の選手で試合を進めるより、選手全員で試合を進める方が、強い訳ですし、
特に子供のラグビーでは、試合に出る全員が平等に、相手に勝負する機会があるべきです。
1人がボールを持つ機会が多いと、反比例して、他の選手のボールを持つ機会が少なくなります。

FWオンリーのラグビーや、ハーフやスタンドが走ってトライを取って、ウイングにボールが回らないラグビーは、
「頭に悪いラグビー」と思います。
たとえ、そんなラグビーで、そのカテゴリーで勝っても、優勝しても。
まあ、ある程度のレベルになれば、
「勝ちさえすれば、いい」ですが。


では、毎度長々すいません。
日曜日に。






Posted by DRC at 2011年07月29日 22:37
>DRC様
コメントありがとうございます!

ハーフやスタンドが持ちすぎるのは、やはりちょっと気になっています。特に最後の方で頂いた件の懸念というのはあります。

上記のようなことを秋月と話すことはあるのですが、なんで父がそういうことを言いだすのかがまず分かっていない感じ。

なによりも小学生はまず楽しいのが一番なので、お前ばっかり楽しくても、それでつまんないと思う奴がチームにいたら、それはさみしいことじゃないのか、とかそういう風に話してみようかと思います。そうそう萎縮する奴じゃないので、また話してみたいです。

そういえば、スーパープロップ君の父もやはりプロップだそうですが、FWでのプレーについて、
「俺は体を張ってボールをキープすることが本職だから、全くボールに触らない試合だってたくさんあるが、それがFWの仕事なんだから楽しくてしかたがない」
と低学年の子に熱烈トークをしておられましたが、そういうフロントローの気概もおちびさんの子供たちにはあまり伝わらないようでした。そういったポジション毎の達成感とか楽しさが分かってくるのは、もうちょっと先のことなのかもしれません。でも、こうやって日々熱く語ってやるのは大事なことですね。

秋月も今のところは、あまり深くは考えていないようです。ボール持って走れれば、それで幸せって感じ。教えたって理解できないことはプレーでもできませんし仕方ないかもしれません。でもそういう小学生がだんだんと出来るようになっていくのを見るのは本当に楽しいことですね。この年頃はどんどん変わっていきますので、秋に向けて楽しみです。

秋月にはもっと声を出してみんなと元気に走り回って欲しいです。勝負しては倒されてヤンボ、の繰り返しではちょっと…もうちょっとパスも速くてまっすぐなのが飛ぶように練習させたいです。なんとなくハーフ団の生活が続きそうな予感もしますし、「パスマシン」目指して拾ってポン!をがんばらせます。

先日の交流戦で見せたオフロードパスは本人にも会心のパスだったようで、いまでも
「ふっふっふ、タッチぎりぎりでこうやってこうやってパス出したんだよぅ!」
と体をくねくねひねりながら自慢しきりです。自慢話ならいくらでも聞いてやるから、もっとやれ!

こんなに多くの大人たちに考えてもらいながらラグビーが出来る子供たちです。どの子も幸せであることはいうまでもありません(笑)。
Posted by delta16v at 2011年07月30日 08:28
>DRC様
>delta16v
いいですね同感します。こんな話大好きです。
個人的にはスタンド、ハーフに限らず自己中心的なプレーは好きではありません。その結果相手ボールになるのはもちろん、たまたま相手ボールにならなかったとしてもそんな確実性の低いプレーは許せません。FWだからかもしれませんが、せっかくキープしたボールをBKに変なパスや、雑な扱いされると悲しくなります。
(観ているだけならスペンサーやパナの山田みたいな意外性?のあるプレーは大好きです。)

でも、そんな型にはめられた自分、地味で無難なプレーに喜びを感じている自分にも疑問があります。だから子供を型にはめたくないと思うのかもしれません。

書き込みにもありましたが、「どうせ、いつかは気付くのだから、早いうちに」とも思いますし、小学生のうちはラグビーを自由に楽しくしてもらい、好きのまま中学生になってほしいとも思います。
でもそれでは試合に勝てませんし、試合に勝てないと子供は不満だと思います。加減が非常に難しいです。

80%はパスしてください、20%はアタックしてもいいよと教えてますが全く守られていませんから(笑)
Posted by 三男 at 2011年07月30日 10:06
>三男様
大人になる過程で、最終的にはルールとかセオリーとかの型にはめていくのが子供に対する大人の大事な仕事なのかもしれませんけれど、好き勝手やってる野性児がたまにいたりすると、なにか心強く、そのまま自由にやらせてやりたいなぁなどと思ったりもします。

「型を知らねば、型破りもできない」という歌舞伎役者の中村勘九郎の名言もありますし、その「型」を知った上で、さらにそれを乗り越えて行けるかどうか。それはそのあとの本人次第ですかねー。

ちなみに型も何も知らない奴が好き勝手するのは「形無し」というのだそうです。こわいこわい(笑)。
Posted by delta16v at 2011年07月30日 14:51
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