県スポーツ少年団の正規の大会だそうで、スポーツ少年団の歌を歌ったり団旗を掲げたりしていました。そんなもの、あったのね、とみんなびっくり。プロカメラマンの人に写真撮ってもらったりして、なんか本格的です。
見ているとスワーブの走り方を教わってたみたいです。足、速くないのにな。
「いくら突っ込んでもうまくボールが回らず点が取れない」
↓
「いっそ自分一人で突撃して全員抜いてしまえ」
↓
「でももう少しのところで捕まってしまい、敵のバックス全員までは抜ききれない」
↓
「それでも抜いてトライする抜き方を教えて下さい<m(__)m>」
という流れ。
チームプレーの精神からすると一人だけで点を取り切りたいというのは、そうとうに邪悪な発想じゃないかとは思うのですが、まあそこまで追い詰められているんですよ、こいつ。負けるのが大嫌いな秋月が、今年の試合は全部負けているんですから。
とにかく、なにがあっても何度でも「前へ!」「前へ!」と突進を繰り返しました。でもね、走るのは少々うまくなったけれど、それでもやっぱり捕まるの(笑)。何度でも挑むけれど、何度でも捕まります。
そんなに世の中、甘かないんだな。ああ、現実ってのは実に素晴らしい。
チームプレーも大切だけれど、まずは一人ひとりの全力のプレーがあってこそのチームプレーなのかしらんと、父も考えさせられた一戦でした。
結果は…はい、今日も0勝2敗です(笑)。でも内容はずいぶんよくなってきた中学年チームでした。いいぞいいぞ。負け惜しみじゃないぞ。
負け続けることが、人をこれほど成長させるとは父も目からうろこです。
なんかよくわからんけれど秋月ニィニがピンチなんだよ、というのが伝わっているらしく、なんだか千早も今日は張り切っていました。
父のアドバイスは、ボールを持ったらどっちに行こうか考えずとにかく前に突進すること。タックルは低く強く、敵前で止まらずにどかんと当たることの二つ。
敵がたくさん手を出してきますが、とにかく振り払って走りました。
その後も絶好調の千早はノーサイド寸前に密集を突破。敵を次々に振り払って独走しましたが、最後の最後でタックルを食らってばったりと倒れました。惜しい。
コーチと一緒に駆け寄って見たら、突っ伏したまま泣いていました。倒されて痛かったのもあるようですが、なんか悔しくて泣いてるの。
全力で挑んで、それがあと一歩及ばずに悔しくて泣いてるの。あの千早が。あのワルガキが。父も泣くぞ、うおーん。
秋月も千早も、なにか二人ともスイッチが入ったというか、大きく成長した感じです。親としてすんごくうれしいシーンがたくさんの一日でした。
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子どものうちに大人になった時の分も泣いておくのじゃ。
そうすれば大人になっても泣かずに済むよ。
そういや清宮カントクの本で教わりましたが、necessary loss(必要な敗北)って言葉があるそうです。
負け続けて学ぶことも多いんだなぁと奴らを見て感心しています。
いや、ホントに負け惜しみじゃなく(笑)。