「千年女優」も「パプリカ」も好きでした。映画好きならきっと気に入る映画だよね。今敏監督:パプリカ | 日々雑感IIの時は妻と二人で見に行ったんだっけ。
ご本人の遺書がブログに残されています。しばらくはつながらないだろうとおもうので、まとめサイトへのリンクをつけておきますが…
今敏の遺書がすごすぎる件・・・:ハムスター速報 - ライブドアブログ
すごいというよりは、心からの文章だと思います。世の中みんな生きているのに、自分だけ死んでいかなければならない者の心境を淡々とつづられているんだと思います。
人はふだん具体的な自分の「死」というものを考えません。そんなことばっかり考えていたら生きていけませんから、自分がどんな場所でどんな時間にどんな思いで死ぬんだろうか、とかそういうことは普段は心の隅に押しやって生きています。でもこういう文章に出会った時に、誰でも避けえない「死」という局面に相対し、その文章がより心に迫ってくるのではないでしょうか。
自分が夜に死ぬか、朝に死ぬか、夕方に死ぬか、昔色々と想像したことがありました。夜だったら多分もう一度朝日を見たいと思いながら死ぬのかな、とか、昼だったら俺こんなのんきな時間帯に死ぬのかよ、とか思ったりするのかなとか。
その時に自分がどれだけじたばたするのかはわかりませんけれど、残る者たちに何か情報を残してやりたいとは思うかもしれません。毎年子供の誕生日に届くメールを20年分とか、リマインダー使えばすぐにセットできるよね。
でも案外そういうことはやらない気もする。ブログがしばらく残れば十分かな。私が生きていた証は、こうやってつづっている日々の雑感から汲み取ってくれるでしょう。後は俺エキス100%で育ててきた子供たちが体現してくれるはずです。あいつら見れば、「俺」がわかるよ、きっと。な、諸君。
今敏監督、作りかけの「夢見る機械」はとても残念だったと思います。今敏版の「夢見る機械」見てみたかったけど、しかたがないよね。生きることの意味が、監督の死でよりはっきりしてくるような気もします。
ご冥福を。