田部さん、大至急、電話くださいませんか? 木星で大事件です。
結局この「大事件」の真相は、木星に何かが突入したことによる閃光を確認した、ということだそうなんですが、「木星で大事件です」と「大至急、電話ください」が融合すると、これはもう宇宙SFの素晴らしい導入部としか言いようがありません。「地球最後の日」の冒頭だっておかしくないな。
そもそも木星と言えば、太陽化されたり、ブラックホールに叩きつけられたり、そのものずばりブラックホール爆弾にされたり、何か素晴らしいこと(Something wonderful!)が起きたり、ジュピターゴーストが泣き叫んだり、浮遊大陸が波動砲で吹き飛ばされたり、とにかく昔から素敵なことが起こる星なのです。ここはひとつ、重力震が観測されたり、何者かがワープアウトして来てくれなくちゃ。
冒頭のメッセージが、
「田部さん、さっそく月へ飛んで頂きたいんですが」
と続けば、野田大元帥だって大満足なはずなのですが、残念ながら真相は冒頭に書いた通りです。
こういう心に響くメッセージが飛び交う21世紀に生きられる幸せを感じました。iPhoneかなんかでメッセージを受けた人たちの思いはひとしおだったようです。
いや、それにしても、どんだけ多くの人たちが天文学的大事件を心待ちにしているかがよくわかった一件でした(笑)。
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