なんかね、もうタイトルだけで「やられた」って感じ。なんでこれ思いつかなかったんだろう。すごいよね。原題があくまでも「Old Man's War」であって、「The Old Man and the War」(「老人と海」の原題にちなむとこんな感じ?)じゃないんだから、これ、訳者の手柄ってもんでしょうか。
中身はやっぱり「宇宙の戦士」なんだけど、ズイム軍曹というかハートマン軍曹というか、まったくどこにでも出てくるな。その口からたれるうんうんの前と後にサーをつけろ。サー!イエスサー!!(ちがーう)。
まじめに言うならば、読者がこういうステレオタイプな鬼軍曹(曹長だけど)に感じるであろうその後の展開に曹長本人が言及する、というメタな構築は面白かったです。
けっこう面白かったですが、戦士が「老人」である必然性とそのメリットがいまひとつストーリーに生かしきれていなかったように感じたのが残念です。なかなかいい線行っているんですが。
あ、「反逆者の月」の方は、いままさにお楽しみ中です。
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