ハーフサイズカメラの名機・オリンパスペン、コンパクトカメラの嚆矢・オリンパスXA、そしてかつて少年たちの血を沸かせた軽量コンパクト一眼レフ・OMシリーズを設計されたオリンパスのカメラ設計者・米谷美久氏が死去されました。オリンパス株式会社は30日、ペンシリーズの設計者として知られる米谷美久氏の逝去を発表した。先日オリンパスペンデジタルなぞが出たそうですが、誰も米谷氏のコメントを取りに行こうとしないのに頭に来ていました。ようするにあれはペンのネームバリューとイメージだけを頂いた商品のようです。「ペンの精神を受け継いでいる」のならば、それを語るには米谷氏以外にはいないはずなのです。
米谷氏は1933年香川県生まれ。オリンパス光学工業株式会社（現オリンパス株式会社）への入社は1956年。「6,000円で買える大衆機を目指した」という初代「ペン」の開発ストーリーが特に有名で、その後は「ペンF」、「OM-1」、「OM-2」、「XA」、「XA2」などの名機を設計、国産カメラの歴史に大きな影響を与えた人物として知られる。
BMWがミニを作り、日産が全然違うクルマにスカイラインという名をつけるようなものなのですね。さみしいことです。
良くも悪くも真にエンジニアとして生きた方だったと思います。あちこちで衝突し、それでも我を貫いて機械を設計するエンジニアのイメージがあります。。私にとっては、零戦を設計した堀越二郎氏と双璧をなす技術者でした。
合掌。
この週末はOM-2を下げて歩きます。
E-P1の件で米谷氏へのインタビューが全然無かったのは、発表時点でもうすでにかなり体調が悪かったのではないかと推測しています。
この週末は、日本中でOMやXAやPenの稼働率が上がりそうですね。
コメントありがとうございます。
私も今朝の朝刊で見て、朝から脱力しました。
その後あちこちで検索してみましたが、E-P1発売前に米谷氏に挨拶に行ったような話は読みましたが、米谷氏がPENと言う名前を使うことに対して、どのように答えたのかはちょっとわかりませんでした。なんて言ったのでしょうか。興味深いですね。
妻は十数年来のPEN（EE2ですがｗ）ユーザです。
多分壊れても修理して使い続けると思います。
私のOM-2とmacro90mmF2も、多分私が生きている間は働いてくれるでしょう。
米谷氏が亡くなっても、氏のプロダクツはずっと生き続けると思います。感慨深いです。
私もエンジニアのはしくれとして、そういう生き方に憧れます。
ハーフサイズですが、描写、発色も良く、現在でも当時撮影したフィルムをプリントしたりしています。
米谷氏は数年前から不治の病に冒されており、E-P1が発売されたころには、ほとんど意識が無い状態であったと、聞いています。
E-P1にあえてpenの名を冠したのは、安直なイメージ戦略などではなく、米谷氏に対するオリンパス社からの感謝の気持ちの表れではないかと思います。
＞キハ55様
PEN-Sですか。高級機ですね！
ハーフはリバーサルで使うと大変なお得感ですね。
私はプリントするときはサービス判一枚に2カットづつ半分プリントでお願いしています。
中折りにして立てたりしておくと、オッシャレーです。
＞hiro様
そんなに具合が悪かったのですか。知りませんでした。本当に残念なことでした。貴重な情報ありがとうございました。E-P1に対する米谷氏のコメントが出なかったのは、そういうわけだったのですね。
オリンパスのデジタルには例の小島佑介氏がからんでいそうで、個人的にはあまりいいイメージを持っていません。E-P1もいい機械だとは思いますが、別の名前を使ってくれればよかったのになぁとちょっぴり残念に思います。
PENも文士写真展とか言って、文豪と言われた作家にペンで写真を撮らせたりとかしていましたら、昔からそういうイメージ作りは上手な会社だったと思いますが、古い名前をそのまま使うのは、少々安直だったのではないでしょうか。
米谷氏がどう感じられたかは今ではわからないですし、本音をそのまま口にする方でもなかったので永遠に謎ですが。