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2009年06月04日

超音速ジェット機時代のトップエースは誰?

 複葉機時代のトップエースは、もちろんかのレッドバロン。80機撃墜のマンフレート・フォン・リヒトホーヘンです。

 WW2時代、というか単葉レシプロ時代のハイスコアは352機のルフトヴァッフェのエーリヒ・ハルトマン。これは多分今後も破られることのない、史上最高の撃墜記録でしょう。

 この辺までは一般教養ですが、では超音速ジェット時代のトップエースは、と聞かれると、ちょっと即答できなかったりします。

 私はつい、ランディ・カニンガム!と答えてしまいましたよ。違うってば。

 他にもフォークランドとか、湾岸とかいろいろな戦場を考えましたが、一番の激戦地を忘れていました。

 そう、IDF/AF、名にしおうイスラエル空軍です。ミドルイースト、中東だよ。現代においてもっとも実戦経験をもつ軍隊。忘れてたなぁ。
超音速ジェット戦闘機乗りで、最も多くの敵機を撃墜したエースパイロットは、一体どこの空軍の誰でしょうか?

 タイトルがギオラ・イプシュタインなんだから、そいつがトップエースなのに決まってんだろ…。と、冷ややかな答えが返って来そうですが、そのとおり。ギオラ・”ホークアイ”・イプシュタインが正解です。
リヒトホーヘンやハルトマンは知ってても、イプシュタインを知らないかった人は多いのではないでしょうか?
 ずっと昔ダン・マッキノンの「あの原子炉を叩け! 」(原題:Bullseye One Reactor)を読んで、IDF/AFの本気具合にびびった覚えがあります。隣の隣にある国までF-15とF-16で編隊組んで、原子炉をピンポイント爆撃しに行くような国が現実に存在すること言うこと。これには当時、本当に驚きました(バビロン作戦)。とても80年代の話とは思えません。

 それにしても、イプシュタインです。二日で8機、一週間で12機撃墜って、それどこのエリア88?っていう戦果。しかもガンでの撃墜が多い。ほとんどDEFAの30mmだし。88でもトップクラスの腕前だなー、きっと。
イプシュタインの”ホークアイ”という通り名は、ビジビリティが良好な場合は20マイル(37km)先の戦闘機を目視できた事に由来します。目の良いパイロットの中でもトップクラスに目が良かったのです。
ということですから、やっぱり目がいいのがパイロットの基本なんでしょうねー。

 愛機がミラージュというのも、シブいです。

 ということで、勉強になりました。(下)の巻が楽しみです。
posted by delta16v at 12:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 飛行機・ミリタリー
この記事へのコメント
毎度〜〜(^○^)
レーダーデータリンクの昨今、流れ作業の一環としての空中戦が主流なのかな?とも思います。
相手がこちらに気づく前に仕事が終わっているという段取りには、なかなかいかなくなってきていると思います。

アタクシは連れて出た僚機は1人も欠けることな帰還する、っちゅう気分(気分だけね)で仕事やっちょります(カッチョエエみたいでしょ)。

Posted by SSNあじ at 2009年06月04日 18:24
昨今ではステルスでこっそり近寄って、アクティブレーダーのミサイルを放ち、そのまま超音速巡行で立ち去るという、実に流れ作業な空中戦のようです。でもステルスったって本当にレーダーに全然写らないもんなのでしょうか。
羽田のレーダーレンジに厚木の海軍機は割とくっきり写るとか、F-22はちっとも見えなかったとか、そういうのってあります?

や、F-22は来たことないか(笑)。

>アタクシは連れて出た僚機は1人も欠けることな帰還する、っちゅう気分(気分だけね)で仕事やっちょります(カッチョエエみたいでしょ)。

そういう隊長のウィングマンになりたし!

余談ですが、こないだ平成ガメラを見ていたら、長崎空港の制服の管制ねーちゃんが、スコープに映るギャオスのコンタクトを見ながら
「鳥?これが鳥ですか!?」
と問い返すシーンが、激しくツボにはまりました。
Posted by delta16v at 2009年06月04日 19:00
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