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2009年02月17日

黄色い零戦

黄色い零戦 「黄色い零戦―イエロー・ファイター」読了。

 宮崎駿監督、かの宮さんが来月号のモデルグラフィックスから堀越二郎の漫画を連載する、と聞ゐちゃあ黙ってらんねゑ!!とりあえず予習するしかないじゃありませんか。

 しかも9試単戦一号がテーマなんだって。うう、マニアック。ミヒャエル・ビットマンよりもオットー・カリウス、ティーガーIよりも4号J型をテーマに選ぶ人だからなぁ。

 宮さんは、最近の宮崎アニメとかを語っているときよりも、モデグラでこうやって「ウシシシシ」と笑っている時の方がずっと宮さんらしい。やっぱあれだ、クーラーのきいた部屋で照葉樹林文化を語る、とか、戦車マニアのアカ崩れとか、そういう複雑なバックグラウンドを持った人である、ということを努々忘れてはなりませぬ。「トトロ」と「ポニョ」で油断してちゃだめだー。

 「黄色い零戦」の作中では9試単戦はするすると96艦戦になってしまうので、9試一号二号の問題は宮さんの今後の連載を待ちたいと思います。ああ、でもやっぱりネタ半分なんだろうなぁ(笑)。

 うお、宮さんのネタばかり書いて、小澤さとるの思い出を書き損ねてしまったぁ!揚げたコロッケ、魚雷型ァ〜。

  
posted by delta16v at 08:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | 本・雑誌
この記事へのコメント
ティーガーよりも4号J型と聞いてw
コレもまた読みたくなりました。
Posted by 銀色。 at 2009年02月18日 02:10
「ハンスの帰還」という宮崎駿作品があります。

豚の戦車兵がポルシェ・ティーガーに翻弄される「豚の虎」の後日譚のようなそうでないような、例によって美しい水彩で描かれた漫画です。

東から押し寄せるロシア軍から死に物狂いで、西へ向かって脱出するハンスとドランシ大尉の話ですが、ここに出てくるのが4号戦車、しかもJ型です。

4号戦車はおそらくH型が最強で、J型はそれをスペックダウンした廉価版。大戦末期と言えば、ティーガーIIとかパンターF型とかを出したくなるところではあるんですが、宮さんは4号Jでぶっ飛ばすお話を選んだと。うーん、すばらしい。

そもそも、「ドイツ戦車で気になるのは4号なんですよ。あれだけ作られたのにちゃんとしたお話がない。一番たくさん作られたのにね、どこいっちゃったんだろうね、ウシシシ」とも言っていましたし。

戦後の4号とか、面白い話もういっぱい作れそうですね。中東でイスラエルのアイ・シャーマンとかと一騎打ちとか(険呑)。

個人的には大戦末期の脱出戦と言えば、しょぼいヘッツァーとか3突とかで突っ走りたいところですが、こうしてみると4号J型のびんぼうくささもなかなかなものです。

オットー・カリウスの丹念な仕事振りを描いた「泥まみれの虎」の後半に収録されていますので、機会があればぜひ。
Posted by delta16v at 2009年02月18日 07:42
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