宮崎駿監督、かの宮さんが来月号のモデルグラフィックス
しかも9試単戦一号がテーマなんだって。うう、マニアック。ミヒャエル・ビットマンよりもオットー・カリウス、ティーガーIよりも4号J型をテーマに選ぶ人だからなぁ。
宮さんは、最近の宮崎アニメとかを語っているときよりも、モデグラでこうやって「ウシシシシ」と笑っている時の方がずっと宮さんらしい。やっぱあれだ、クーラーのきいた部屋で照葉樹林文化を語る、とか、戦車マニアのアカ崩れとか、そういう複雑なバックグラウンドを持った人である、ということを努々忘れてはなりませぬ。「トトロ」と「ポニョ」で油断してちゃだめだー。
「黄色い零戦」の作中では9試単戦はするすると96艦戦になってしまうので、9試一号二号の問題は宮さんの今後の連載を待ちたいと思います。ああ、でもやっぱりネタ半分なんだろうなぁ(笑)。
うお、宮さんのネタばかり書いて、小澤さとるの思い出を書き損ねてしまったぁ!揚げたコロッケ、魚雷型ァ〜。
コレもまた読みたくなりました。
豚の戦車兵がポルシェ・ティーガーに翻弄される「豚の虎」の後日譚のようなそうでないような、例によって美しい水彩で描かれた漫画です。
東から押し寄せるロシア軍から死に物狂いで、西へ向かって脱出するハンスとドランシ大尉の話ですが、ここに出てくるのが4号戦車、しかもJ型です。
4号戦車はおそらくH型が最強で、J型はそれをスペックダウンした廉価版。大戦末期と言えば、ティーガーIIとかパンターF型とかを出したくなるところではあるんですが、宮さんは4号Jでぶっ飛ばすお話を選んだと。うーん、すばらしい。
そもそも、「ドイツ戦車で気になるのは4号なんですよ。あれだけ作られたのにちゃんとしたお話がない。一番たくさん作られたのにね、どこいっちゃったんだろうね、ウシシシ」とも言っていましたし。
戦後の4号とか、面白い話もういっぱい作れそうですね。中東でイスラエルのアイ・シャーマンとかと一騎打ちとか(険呑)。
個人的には大戦末期の脱出戦と言えば、しょぼいヘッツァーとか3突とかで突っ走りたいところですが、こうしてみると4号J型のびんぼうくささもなかなかなものです。
オットー・カリウスの丹念な仕事振りを描いた「泥まみれの虎」の後半に収録されていますので、機会があればぜひ。