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2009年02月02日

詩羽のいる街

詩羽のいる街」読了。

 ある町に、お金を使わずに生きている女性がいる。

 一人の「必要」をある他の一人の「剰余」で埋め、若干の「お礼」を得ることで「金」をもたず、使わずに生きているわけです。

 イメージは「エマノン」とか、入江紀子の「のら」だな。この二作は作者が知らないわけは絶対にないと思うんだが、こういう身構えた読者にどう対応するのかも見どころ。

 でもアクティブだね、詩羽。お金を持たず使わずで町の中を生き抜いているし、なにしろその生活の特異性について自覚的なのがいい。「のら」は自分の生活に無自覚なんだよ(笑)。

 テーマはうーんと、コミニュケーションなのかな。

 Webで仕事している立場から言わせてもらうと、「何かを売りたい人」と「何かを買いたい人」の需要と供給の仲を取り持つのが商売、というか価値を生み出す秘密なんですね。そのカップリングがうまくいくだけで放っておいても商売はどんどん広がっていくものなんですよ。マーケティングどうこう言ったって、基本はそれだけ。

 詩羽はよくわかっているよね。詩羽的生活が現実的に可能なのかどうかはよくわからないけれども。

 あ、ネット社会に対する提言も盛り込まれていますので、世の中に対して斜に構えたネットワーカーな方にもぜひ読んでみてもらいたいと思います。

posted by delta16v at 12:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌
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