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Flickrなんかでも「サウンドバリアをぶちこわした瞬間の写真だぜベイベ」といったノリでよく掲載されています。
で、これって本当に音速超えているのかどうか、ずっと疑問に思っていました。おもに、
(1)どれも空撮ではなく地上から撮影しているように思えるが、そのような低空で音速突破デモを行うものなのだろうか。
(2)F/A18E/Fスーパーホーネットの画像ばかりなのはなぜ?
という疑問。
空気の濃密な低空域での音速突破はものすごく燃料を消費しますし、地上への衝撃波の影響なども考慮する必要があります。(2)のスパホばっかり、というのは私の感想なんですが。
例によってWikipediaに言及がありました。Prandtl-Glauert Singularity(プラントル・グロワート・シンギュラリティ)だそうです。まさにそのページにもホーネットの写真が...
飛行機が低空で遷音速飛行している時、Prandtl-Glauert Singularity によって圧力係数が増大・急減することにより断熱膨張によって周りの空気に含まれる水蒸気が凝結し、機体の周りに右図のような円形の雲が発生することがある。しばしば音の壁を突破した瞬間の現象としてメディア等で紹介されるが、Cp 急増と急減は音速以下から現れるため音速を突破した際の現象ではない。そうだよねー。なんか変だと思ってたんすよー。
これで納得しました。ああ、すっきり。
スーパーホーネットはああいう現象を起こしやすい機体形状なのでしょうか。LEXの影響かなー。
どこかで「スパホのスカート」などとスポッターに呼ばれているような話を読んだ気がしますが、urlがすぐに出てきません。残念。
追記)2009年05月29日
なんと毎日新聞で取り上げられていました。やっちまったか。
プラントル・グロワート・シンギュラリティ:毎日新聞にスーパーホーネットの音速突破記事 | 日々雑感II
【飛行機・ミリタリーの最新記事】
http://www.youtube.com/watch?v=jPlH4Xh-hJc
の01:30辺りですな。
因みにOVA戦闘妖精雪風第四巻にも再現されてます。
本当にホーネットでしか見かけないのです(笑
>しりませんでしたさん
「音速突破」画像というとやっぱりF/A-18ホーネットが多いようですね。機体形状によるのでしょうか。
先日はF-22の「音速突破」画像も見かけました。ちょっと珍しかったです。
あの画像には本当に音速突破しているのと、遷音速でスカート発生しているのと、二種類が混在しているようです。すべてが偽物音速突破というわけではないようですので、ご注意ください。