
一家5人が家族として食事するのはこれで最後なので、記念にすき焼きにしました。
昔は「すき焼きだ!すき焼きだ!すき焼きだったらすき焼きだ!!うれしいなっ!」って親子でやってから焼き始めたものでした。
すき焼きなんて普通は家族でしかやりませんので、雪風にとっては次に自分が新しい家庭を作って、そこでお父さんとして焼くまで、これが最後のすき焼きになるんでしょうか。
人生には何か所かターニングポイントみたいになる時点があって、たとえばちはやが保育園を卒園した時とかもそうですが、やっぱり「ここがポイント!」ってわかる感じがありますね。
今回は「初めて自分の子供が家を出て、家族が一人減る」というのは大きなチェックポイントです。今まで5人でひとそろいの家族だったけれど、それが変わることがある、というのは当然知っちゃいたけれど、実際にその時になると思った以上の喪失感があって、ちょっと意外でした。
私の人生の何割かは雪風を立派に育てるためにあった気がします。ドーキンス的にいうと生命なんて遺伝子の乗り物らしいですし、「生命は遺伝子を伝えるために生きてる」と考えれば、育児ミッションは生きる目的として重要な一つだと思います。
「人生の意味」なんて世界中探して歩いたってどこにもなくて、それは状況によってあとからついてきたり、自分で勝手に決めたりするものなのでしょう。それがそれがうまく作れなかったりすると、生きがいのない人生になったりしちゃうのかな。私は子育てをその一つとしていました。
多分自分がご臨終になるときにはそういったミッションのリザルトを振り返りながら死んでいくんでしょうけれど、わたしが決めたミッションの大部分が今日終わってしまった、というのはやっぱりちょっとさみしいような気もします。
以前から熱弁していた通り、子供は過去なんて振り返らない。
いつだって子供は前しか見ていませんから、彼とこの気分を共有することはできないわけですけれど、いつか雪風が自分の子供を立派に育てた時に、ああ親父もこんな気持ちだったのかな、と思うんじゃないかと想像すると、ちょっと愉快な気持になります。
最後のすき焼きおいしゅうございました。
さっさと息子ロスから立ち直って、この超ウェット状態から抜け出さないとだわw
【子供の最新記事】