2008年07月04日

空の中

 「空の中」読了。

 ラノベ領域とは知らなかったのです。普通に単行本だったから普通に読んでました。そう言われてみればラノベだ。少年の描写がかなり書き込まれていて、この辺が「ラノベ」の所以なのかなぁと思う。文章量は十分なんだけど、もうちょっと突っ込んでくれたら、と思うところもあります。大人サイドの主人公二人が、どうしてもちょっと浅い感じがするのです。せっかくいい設定を持っているのにね。

 ツンデレなイーグルドライバーってのは新しい(笑)。「レディ・イーグル」との比較はどんなもんだろう。でも、この路線は面白いかも。飛行シーンの描写は、その辺の火葬戦記などよりも秀逸。でも空自の人はF-15って言わないんじゃないかな。普通に「15(じゅうご)」って呼んでいる気がする。

 作者、有川浩氏は高知の出身だそうで、土佐弁が会話のほとんどを占めています。土佐弁ってさ、中高生の女の子がちゃきちゃき話しているのを聞くと、本当に可愛いんだよ、あれ。でも「空の中」に出てくる土佐弁は私の知っている土佐弁とは微妙に違う気もする。私の場合、長浜方面の人(うわローカル)の土佐弁が妙に耳についているからでしょうか。あの「にゃあ」「みゃあ」ってつけるやつ。

 脱線するならば、そう言えば「雨が降りゆう」と「雨が降っちゅう」でニュアンスが違うんだっけ。どっちかが現在進行形でどっちかが現在完了形なんだって。それが過去進行形、過去完了形になると「降りよった」「降っちょった」になるんだそうで...ふんとか!?

 方言につきましては、先日の毎日新聞文芸欄に「方言で創作をする意味」って記事があって、私もいろいろと思うところがあったのですが、現物が手元にないのでまた後日触れたいと思います。

 そう言えば、仁淀川河口の辺、大学の駅伝で走ったりもしたところだけれども、あの辺、本当に何にもないのですよね。あの爺さんの雰囲気はとても好きです。土佐SFってのは想像もしなかったジャンルだけれども、まあ神林長平も新潟SFとか松本SFを書いているし、梶尾真治ももっぱら熊本SFなんだから、土佐SFだってぜんぜんオッケーなはずですね。

 あ、SFとしてはどうなんだろう。まあ普通かもしれない。すんごいアイデアがあるわけじゃないし。でもラノベとしてみると面白いのかも。それはジャンルの上下という意味じゃなくて、ジャンル内の適合性における型破りという意味だけれども。

 こんなこと書いていると岩波さんに笑われそうだなー(笑)。

posted by delta16v at 08:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌
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