先日買った超時空要塞マクロス メモリアルボックスをお休みのたびにちびちびとみているのですが、やっとこ第24話「グッバイ・ガール」まで来ました。
TV版マクロス三大エピソードと言えば、第27話「愛は流れる」、第18話「パインサラダ」、そしてこの第24話「グッバイ・ガール」でキマリ!なのですが(今考えた)、やっぱりスーパーバルキリーの初出撃シーンが最高にわくわくします。年を考えろ年を。
ゼントラーディ軍との停戦と共存を提案するために、アラスカの統合軍司令部へ向う早瀬大尉。そのシャトルが襲われます。もちろん直衛のマックス隊長(どうやら既に中隊長らしい)も獅子奮迅の迎撃、
「やっと三十機か」
などとつぶやきながら、コンスコン追撃戦時のアムロも裸足で逃げ出す程の天才ぶりを発揮しますが、なにしろ多勢に無勢。仕方なくGCIに増援を要請します。
ところがマクロスから戦闘空域までは、バルキリーを全速で飛ばしても20分。どうやったって間に合わない。そこでグローバル艦長が叫びます。
「ブービーダックを発進させろ!
整備班にはそれでわかる!」
整備班にはそれでわかる!」
この時グローバル艦長はわざわざ「パイロットは一条中尉で」と指定しますが、輝だけがブービーダックの慣熟飛行を完了している、とかそういうことなのでしょうか。裏設定的な意味でw
そして、ついにプロメテウス艦上に姿を現すブービーダック。
その正体は「のろまなアヒル」どころか、FASTパックを装着した、後にスーパーバルキリーと呼ばれることになるVF-1Sだったのでした。
ああ、格好良い。
比類なき高速で戦場に到達し、一撃で敵編隊を粉砕するブービーダックのその大活躍を語るには、文字では到底及ぶものではありませぬ。みんな、DVDで見てね。
やっぱり美樹本作監の回はいいなぁ。板野サーカスもばっちり。
雪風もしびれまくってます(いや父の方がしびれている)。
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超時空要塞マクロス メモリアルボックス
西暦2008年7月
「品質劣化」へのさみしい視線
黄色の帯が付いていた気がする。
一説によるとブービーダックはプロメテウスに一機だけしかないんだそうです。
ミサイルポッドの色なんかが後のスーパーバルキリーと違いますし、試作ということで、他にもなにか量産型とは違うところがあるのかもしれません。
ではなぜスカルワンと同じカラーリングなのか、についてはノーアイデアです。単にかっこよかったから?
コメントありがとうございます。
「ブービーダック」と「マウス」との類似、面白い観点ですね。
最大、最強の戦車に「ねずみ」という名前を付けるというのは、いかにも生真面目なドイツ人が一生懸命考えた考えオチ(しかもすべってる)という感じで、微笑ましいです。
> 「ブービーダック」って、やっぱりフォッカー機なんでしょうか。
> 黄色の帯が付いていた気がする。
はい、24話で初登場したブービーダックは、間違いなくフォッカー機そのもの(同一個体)です。
ただしフォッカー先輩自身は18話で死亡しており、ブービーダックに搭乗したことはないと考えられます。先輩が実戦で搭乗していないことはストーリーから明らかですし、また、「実はテストで搭乗していたかも」という「妄想IF」を膨らませる余地もほぼゼロです。
これはかつての「フォッカー機」そのものですが、現状を正確に言うなら「『元』フォッカー機」であり、スーパーパックを装備した状態での搭乗者は、最初から一条君です。
(劇場版は状況が全然違いますが、「ブービーダック」という以上、当然TV版の話。)
フォッカー先輩が亡くなった18話は、マクロスが13話で冥王星軌道から地球への帰還を果たした後、再び宇宙に上がる20話までの間の出来事です。この地球滞在宙にマクロスは兵員、機体、予備パーツ等を補充し、VF部隊の編成も改めた上で、20話ラストで再び宇宙に上がりました。
スーパーパックは、この補充の一環で追加配備された兵装です。VF-1用のスーパーパックは、後の時代のVF-11用やVF-17用とは異なり大気圏外専用のものしか存在しませんから、マクロスでの運用は、20話のラストよりも後に開始し、24話前半までのどこかの時期に、本編の裏で整備班と一条君がテストや慣熟訓練を行っていたということです。
(マクロス以外の場所(例えば月面アポロ基地)で、多少早い時期にテストや配備が始まっていた可能性は一応ありますが、それは今の話にあまり関係ない。)
フォッカー先輩は戦闘中の負傷が原因で亡くなりましたが、乗機は損傷軽微で短時間で修繕され、縁の深い一条君がそのVF-1S、通称「ロイ・フォッカー・スペシャル」を受け継いで、早速、次の19話から乗り込みます。
以前の一条君は乗機のVF-1Jを何度も派手に壊しては再受領する「墜落王」でしたが、先輩の形見のVF-1Sに乗り変えてからは、一度もロストや大破がありません。27話の決戦では両腕を喪失したほか傷も多数あり、判定するなら中破程度だと思いますが、その状態でも単独での大気圏突入に成功し、さらにアラスカ基地の下層から未沙を救出するのにホバリング移動や頭部レーザー砲を駆使したので、外観の割に致命的ダメージはなく、修理も容易だったでしょう。
27話と28話の間の「空白の2年間」は、一条君は月面基地に転属し、新型機VF-4の開発チームに属するテストパイロットとなった時期があって、その間のVF-1Sの扱いは不明です。一緒に月に持っていき新型機との比較に用いたのか、実働任務に復帰するまで保管されていたのか、手持ちの材料から確定的に判断するのは困難です。一時的に他のパイロットに預けた可能性もゼロではないですが、雰囲気的には、それはなさそう。
いずれにせよ28話では地上任務に復帰してパトロール隊長を務めており、再びVF-1Sに搭乗しています。この機体が19話〜27話での乗機と別のもの(同型・同色の別個体)だと考えるのは、根拠も乏しいですし単なる想像だとしても寂しいです。思い入れも強く、操縦の個体差にも馴染んでいる元フォッカー機を取り戻すか引っ張り出すかして、28話から最終の36話まで、傷一つ付けないほど大事に乗ったのだと信じたいです。
ちなみにフォッカー機に乗り換える前の一条君 のVF関与歴ですが、まず2話でVF-1Dが被弾して中破、コックピットブロックだけ分離・回収されて本体は現地廃棄。
次に6話の訓練時に出てきた茶色のVF-1Jは特に何も言うことがありません。
その後の、正式な部隊配属後の経過を言うと、最初のVF-1Jは9話で大破(又は大破に近い中破)し、帰投能力を喪失して回収待ちになりました。
これは修繕も短期間では難しそうな状態で、そのあとせいぜい数日しか経っていない10話で搭乗したのは、一見同じだが別の個体(2機目のVF-1J)と考えられています。しかもその2機目は登場早々に、ブリタイとの白兵戦で稼働不能となりブリタイ艦内に放棄したので完全ロスト。
次に16話で登場した3機目のVF-1J(1機目がオーバーホールされたのを再受領した可能性もあるが、そういう描写は特にないので素直に数えれば3機目)、これもまた悲惨で、味方の誤射(未沙の指揮ミス)のミサイルに撃墜されました。。一条君は重傷を負い、救助後の数日間は意識不明で、気づいたら病院のベッドにいたそうです。
ここで一条君のJ型使用歴は終わるですが、この3機目のVF-1J機体が回収・修理されたか否かは定かでない。(可能性としては、オーバーホールして色を塗り替え、他のパイロットの機体として他部隊等に配置されたことも考えられる。)
なんと詳細なコメントありがとうございます。
改めて見返すとさすがに下町の非撃墜王、J型の損失はかなりのもんなんですね。
その反面、先輩の形見のS型はどんだけ出維持したのかと言う。
後半のS型も先輩の機体だと思いたいですね。