「MM9」から続いて、「アルファオメガ」を読みたかったですが、本屋にはこれしかないし。しかも表紙が鶴田謙二だし。これはもう買うしか。半ば表紙買いだな。
小林泰三って、初めてだったんですよ。もっとホラーっぽいとかミステリーっぽいのかと思ったら、思ったよりハードSFしてました。おみそれしました。
ただ、いつもいつも伏線と裏ばかり読んでいるすれっからし(笑)なので、なんとなく着地点が見ている感があります。
えーっと、タイトルチューンの「海を見る人」は、あれはたぶん「愛に時間を」(/星野之宣「2001夜物語 (Vol.3)
彼岸の彼方へ無限の時間をかけて落ち続ける恋人と、現世のこちらから永遠にそれを見守り続ける愛。
一方には有限な時間。もう一人には無限の時間。うーん、リリカル。ちょっとカジシンぽいかな。
でも重力が異なる地域を歩いて行き来する、という世界観はガモフばりでおもしろかったです。
小林泰三、もうちょっと読んでみようっと。