2008年04月15日

審判の日

 「審判の日」読了。山本弘づいているな。

5つの短編が入っています。先日の「神は沈黙せず」もそうだけれど、基本的に「ソリプシズム」というものが根底にあると思うのです。

 観測する自分という主体が存在するから、世界が存在する。観測する主体こそが世界を発生させているという考えかた。「唯我論」とか「独我論」とか言われてるアレ。フレドリック・ブラウンの「火星人ゴーホーム」なんかが代表的でしょうか。

 以前引き合いに出した「フェッセンデンの宇宙」もそうなんだけど、観測する主体が自分じゃない誰かである場合、正確には「ソリプシズム」とは言い難いんだけど、そういう偉大な存在として「神」を設定しているようです。

 この短編集にもどこかで偉大な存在が世界を見守っているというイメージが各短編の各所にでてきます。そういう設定にするとストーリーが進めやすい、という作劇上の都合はさておき、私もたまにそうだったらどれだけ楽なんだろう、と思うことがあります。

 人間理性を信じて、自らの意思で生きていくことを決めている以上、どれだけつらくても自業自得なんですけれどね。

 短編集ということで前回の「神は沈黙せず」よりも短く、読みやすいです。星新一くらい縮めてもいいかもー。

#それはそれで逆に書くのが大変かもー。

こちらに作者ご自身の開設(ネタバレなし)もありマウス。

短編「夜の顔」イメージは.: 妖怪大戦争 :.だったんだけどなぁ。竹中直人だったか(笑)。

posted by delta16v at 12:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/14049162

この記事へのトラックバック