
山際氏は死去された折にちょっとかじろうと思ってそのままでした。
世の中にはこれほど知られざるドラマが現実にあったのだなぁと思いました。
人は誰でも素直には生きられません。傍から見れば、もっとまっすぐで近道な生き方もあるはずなのですが、そのとおりに生きられないからこそ、その人自身の固有の人生が輝くのだと思います。
昔、家にベーブルースの伝記というのがありました。「克己心」というのがテーマなヤな本なんですが、なぜかずっと読み返していました。
「ベーブ」というくらいで(Give me upでも豚でもない)、赤ちゃんのような奴なんです。ちょっと調子がいいと天狗になって失敗するの。で、子供心にも、もうちょっとまじめにやれよおい、とおもって読んでいたのですが、今になって、
「人って、そんなに便利に生きられるもんでもないよなー」
という思いに駆られます。それがまあその人の人生なんだねー。